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以前まことさんがサイトでなさっていた企画で、「キッカーズ人気投票アンケート」があり、
その中に「キッカーズで嫌いなキャラクターはいますか」という設問がありました。
私はその時「いない」と答えました(多分)が、「嫌い」という積極的な感情ではなく消極的に「苦手」な子はいますです…

北原キッカーズのチームって結束しているように見えて実は結構派閥がありますよね?
「真面目・地道な努力・和の精神」→本郷・翔(+太一)組
それにいつも反発するのが
「テキトー・ラクしたい・俺たちの勝手」→健太・たけしきよし組。
そして
「状況を見ながらどちらか”優勢”な方に付く」→ それ以外のメンバー  といったところでしょうか。

健太はまだマシな方なんですよ。言いたいことがあったら自分の言葉で直接言ってくれるから。
……問題なのは、たけし・きよし兄弟です。
事態が自分の意にそぐわない方向に行くと陰の方でブツブツ不満ばかりたれて、
しかし自分からは決して反対意見として手を挙げない。
そしてやっと健太が「俺はイヤだぜ」と言い出してから、その後ろから「そうだ!そうだ!」と便乗する。
だからと言って「他にどうしたいのか」「何をすればいいのか」と問われても具体的な案もなく
「そんなの知らないよ」
「とにかく俺達はそんなのゴメンだぜ」
「いーち抜ーけた!あばよ!」
と、無責任に放り出して逃げる。

…絵に描いたような現代っ子です。
以前TOKIOがやってた「ガチンコ」という、思いっきり開き直ったヤラセ番組で
自堕落なヤンキー小僧連中が竹原コーチのボクシング塾に入ってなんやかんや騒動を起こす、といった
ドキュメンタリー風味の小劇場コーナーがありまして、見ていて健太たちを思い出さずにいられませんでした。
いや、演技とは言えあんなイッちゃった若僧と一緒にするなんて健太達に失礼とは思いますが(笑)
似てるんですよ。「権利ばかりを主張して義務を放棄する」あたりが。
でも健太たちは身も心も本物の子供だから致し方ないけど、ガチンコの方はかなり…イイ歳なのに言動が小学生なので
余計にアレな感じです。あーやっぱり一緒にしたらダメだね。ごめんね健太(と、たけし・きよし)

キッカーズはアニメも原作も、共に子供たち特有の自己中心っぷりが恐ろしい程にリアルに描けていて感心します。
ながい先生は児童心理学を勉強されていらしたのかしら?「キッカーズ誕生物語」での大喧嘩直後、
メンバーの心が荒れてささくれ立った描写がこちらの心にも深く突き刺さるように痛く苦しいのですが。
アニメもなあ…痴漢騒動で「キャプテンのせいで練習できないよ!迷惑だよ!」とみんなで本郷君を責めてましたが
ちょっと待て!それまでのキミら、練習なんか思いっきりサボってたじゃないか!(笑)釣りに行ったりゲームしてたり。
集団になると1人1人がいきなり強気になるんですわ。「赤信号 みんなで渡れば(略」というか何というか。
本郷キャプテンは大変だ…本当に。よくやってるよ貴方。(しみじみ)

長男なんだろうなあ…この性格。血液型だけではないと思うのです。
下に弟妹がいて、「自分がしっかりしなきゃいけない」という思いが強くて、しっかりし過ぎてしまったり。
それが健太たちにはただの「いい子ちゃん」にしか見えなかったりするんでしょうけど。
(ここから妄想)→弟妹たちをプールに連れて行っても、自分は思いきり泳がず体力を温存しておく。
           帰り道で「疲れた・もう歩けない」とグズる弟妹をおんぶして歩くために。
でも単に長男だからってこの年齢でここまで出来た子にはならないな。やっぱり親御さんの育て方かな…
いい意味で本郷君の親の顔が見たいですぞ。

それでもって、えーと、何の話でしたっけ(笑)
あ、そうそう!健太とたけしときよし!
謀反を起こしては主将に苦労ばかりかけている困った子たちですが、いざという時には団結し、
無限の可能性を魅せてくれるイカした3人です。
基本的に、嫌いではありませんよ、ええもちろん。(支離滅裂なまま締める)
〔2004.08.16〕


スカパーで再放送が始まって、毎週土曜はカレー曜日ならぬキッカーズ曜日です。
標準で録画しているのでDVD-Rも4枚目に突入してます。

さて。
今でこそ青年漫画を中心に男×男モノに夢中な私ですが、
キッカーズでヤオイはぜっっっっったいに!!!出来ません。今でも。
だってキッカーズは汚してはならない聖域で、いわば処●●みたいなもので(←オイ!)

ですので「キッカーズで好きなカップリング」と聞かれれば迷わず
「本郷君と歩ちゃん!」と答えます。ええ。

たいがい女性のファン特に同人系は、ひいきな男性キャラに彼女か彼女候補が出来るのを嫌がり、
その彼女キャラを叩く傾向にありますが、私は反対に 萌え ました。
当時同人はおろかヤオイのヤの字すら知らなかったせいもあるのかな?
いずれにしても「本郷くんv歩ちゃん」でいろいろ妄想して楽しんでました。

キッカーズ同人はほんと居心地が良くて安心できます。
だって女性キャラが叩かれないから。
「本郷v歩カップルが好き」と男女カプを推しても睨まれることがないから。

ほんとにねえ…今やってる剣道漫画パロでサークル参加してた時は常にイライラしてたね、私は。
主人公キャラ(男)といい感じになりそうな女の子をほとんどのサークルが虐めてました(泣)
そりゃ十人十色でいろんな考え方はあるだろうけど、叩く理由があまりにも理不尽。
別にアナタ方の彼氏でもないのに「横取りするな」って何だよ(笑)
「レツ(男)とアナミさん(男)の間に入って来ないで!引き裂かないで!邪魔しないで!」とかさ…
 ( ↑本気で言ってんのか!?夢(同人)と現実(原作)の区別ついてるか?  )
その娘が叩かれても仕方ないぐらいイヤなキャラクターならその意見に共感しないでもないが、
落ち度がなく、叩かれる理由が無いのに、なんでそこまでボコボコに出来るかな〜
第一、20・30のイイ歳した女が目くじら立てて鼻息荒く本気で嫉妬してるのがキモチワルイ。
やっぱりヤオイが主体だと女性キャラはこういう風に扱われるのかな…

…おっと。つい興奮してしまいまして。失礼しました。
剣道漫画パロの時は同人自体は楽しかったのですが、こうい環境であったため
私は随分我慢しており、かなりストレスでした。

キッカーズはストレスとは無縁の世界。
童心に帰る事が出来るふるさとのような感じです。

〔2004.08.02〕


人生において重要な分岐点ともなるような、そんな作品が誰にでもいくつかあると思います。
私にとっての最重要漫画作品は「鉄腕アトム」、「Dr.スランプ」、「六三四の剣」、「しっぷうどとう」、
そしてこの、「がんばれ!キッカーズ」です。

小学校5年生の時、1つ下の幼なじみの家で「小学四年生」を見せて貰っていました。
(私も小学館の学年誌は実は「めばえ」「よいこ」の頃からお世話になっていましたが
どういうわけか5年生になってから購読をやめてしまったのです。)
その四年生誌上で「アニメ新番組!!」と題して小学館の児童漫画が原作のサッカー漫画が紹介されていたのです。
それが「がんばれ!キッカーズ」。そこにはあらすじと、主な登場人物の紹介がありました。

その主人公のチームの、ゴールキーパーに一目惚れしたのが全ての始まりでした。(笑;)
外見のみならず、彼は心もかっこよかった。12歳とは思えない統率力、冷静でそれでいて好きな物には情熱的。
誠実で努力家、そして誰に何と言われようとも己の信じた道を突き進む・確固たる信念を持っている…
ちゃんと地に足がついているのですよ。生き方が。この若さで。

寝ても覚めてもこの漫画のことばかり考えていました。
そのぐらい、当時の私の心を支配していたのです。キッカーズは。

キャラクターだけでなくお話の中にも、作者様が子供達に伝えようとしている大切なことがたくさん盛り込まれています。
これから幼い羽根を一生懸命動かし、羽根はいつしか大きな翼となり、未来へ向かって飛び立つその時のために。
「がんばること、最後まであきらめないこと」。
キッカーズを通して教わったその思いは、スポーツや試合だけに限らず人生においていつもお守りのように胸に携えています。
〔2003.10.20〕