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月明星稀…つきあきらかにほしまれなり
   月が明るく輝いていると星がまばらにしか見えないように、大人物の勢力に押されて他の者の勢いがふるわないことのたとえ。


今週の月明星稀 第1話〜第33話へ

〔今週の月明星稀・臨時;『この女(ヒト)誰ですか』の巻〕

すんません…あまりにも予想を超越してるので動悸・めまいが…
飯と風呂の前に取り急ぎアップしておきます。
いつものように文章考えていられないほど取り乱しているので箇条書きで。

・冒頭は盛田先生による新選組・ほのぼの同人誌みたいで微笑ましいです。
・武田は見ているうちに何となく好きになってきました。
・江戸に着いた時のセリフ、某宇宙戦艦アニメの最終かい…ゲフンゲフン
・平助の顔立ちが、というか盛田先生の絵がなんとなく変わってる?

そして、
・     …………だれ??  ていうか
  そ っ ち に 行 っ ち ゃ い ま し た か ! !
  (そっちってどっちだ)
  いや、でもこんな良い香りと長いブロンド(?)の髪をなびかせておきながらも
  言動はめっさ漢っぽかったりして。
  それはともかく「女っぽい男」なのか「本当に女」なのか。
  望月三起也先生の「俺の新選組」では山崎が女って設定なのでソレもありかなーと。

ああ〜それにしても泣きボクロが妖しいィ〜
今の伊原の気分は12ページ3コマ目の武田と同じです。


第91話 『不気味だな…』
更に威張るようになった武田。「俺の言葉は局長の言葉」、「俺あってこその新選組」はちと言い過ぎだと思うのですが。
その武田に不満一杯の左之たちは仲間内で会議。
(左之、永倉、斎藤、島田、山南、藤堂の6人)
内容は
1.武田の野郎勘違いしやがって気に食わねえ
2.近藤さんも最近変だ
…で、歳さんがこのごろ少し変な近藤さんに何も言わない事について言った感想が今回のサブタイトル
「不気味だな…」です。

今回今回は近藤さんの奥さん、ツネさんが登場。といっても回想の中でですが。
盛田先生によるツネさんってどんなんかなーと気になってはいたのですが。
鼻筋は通ってるし、パースのひとつひとつにも悪くない。
だけど如何せん女性にしては多少たくましいアゴで損してるのかな。
でも何より育ちの良さというか品があるのと美しい性格が中から醸し出されているので問題なし!
現代だって、外側ばかり良くても地べたにあぐらかいて座っていたり電車内で堂々と化粧している女性はダメダメです。
(余談ですがキレイめで売ってる某女優さんが
「どよううしのひ?何それ?なんでウナギを食べる日なのに牛なの?」
と言っているのを見て、情けなくて笑ってしまいました。検索してみたら25才だって、その人)


多摩時代のみんなの様子も出て来て嬉しいー(ごはんのシーン)
この頃の山南さん、いい表情でのびのび笑っている…なんだか切ない。
それにしても歳さんて、好物は最後までとっておく派なのねー。私も前まではそうでしたが、
空腹時に食べておいたほうがより一層美味しく感じられる気がするので、今は最初に食べる派です。

6人会議で「武田を斬ろうか」、という意見を部屋の外で聞いてしまう馬越ちゃん。
その時の表情…キミはそんなに武田せんせいが好きなのか。相思相愛ですか。んーーまあいいや。
仲良きことは美しき哉。でも今のところ、武田がアレだというシーンは出てきてませんね。

そんな中歳さんは近藤さんの心の異変についてその背景にあるものを探るべく、駒野さんにヒアリング。
そしてさりげなく品定め。……ぬかりない。
そこで歳さんが予想していたとおり、近藤さんの心が今、迷いで宙に浮いている事を確信します。
女性にも見透かされている近藤さんの心中…そしてとうとう歳さんは近藤さんの部屋へ。

一方6人会議では山南さんの一言で永倉さんの心に火がつき…?


第90話 『毒だな…』
カラーです。「超人気御礼緊迫カラー」。超・人・気ですよ。もっと言ってくれ…!!
しかしこの歳さん、背中から腰にかけてのラインが美しい…ウットリ。

盗んだバイクで走り出す歳さん。勝って兜の緒が緩みっぱなしの幕府に失望し、心の中で坂本さぁと相談中。
心の中でね。そういえば坂本さぁの居場所知ってンのかなあと疑問に思ったので合点がいきました。
歳さんの中では坂本さぁって織田信長タイプなんだ!「鳴かぬなら殺してしまえ」の方。
私のイメージでは秀吉の「鳴かせてみせよう」なんですが。

その頃遊里では近藤さんと駒野さんがいい感じ。
駒野さんを前に「心が安らぐ」とは(内心で)言ってるけれどその表情は全然安らいでいない…
本当に安らいでいるなら眉間にシワを寄せてたりない…と思ったらこのシーン、周りに武田や他の芸妓さんがいるのね。
てっきり部屋に2人きりだけなのかと。それなら部下の面前でデレっとするのもアレかなあ、と。でもなあ…。
ああでも次のページ(9〜10ページ目)が直視できん…(笑)
どうした平助、戻って来いへいすけ。山南さんが見たら泣くよ。
でもカッコつけずに全力・本気でこういう事してくれるそんな平助、ラブ!
美形なのにバラエティに懸けるその心意気、ウエンツ瑛士を彷彿とさせます。

ところで、歳さんが気を抜いて無防備になっている、そんな時に限って永倉さんに目撃されてしまうのね。
少し前にポエムを詠んでいる最中に来られた時もそうですが、その後歳さんはいつも頬を染めている…萌え!
そんなところへ近藤さん一行もお戻りに。
何か考えがあってのことか、永倉さんは「近藤さんも(下の方も)元気で結構ですネ」と声を掛けます。
しかしここで近藤さんは「屋外の道端でそういう下品な事を口にするな」と怒鳴りつけます。
そりゃ「人の気も知らないで〜〜」と不快に思う気持ちも分かりますが。
前までの近藤さんならここで「よせやい」とか言って照れ笑いするのかな…もしくはムッとしても抑えたと思う。

ここに来て近藤さんの決定的な異変を目の当たりにした歳さん。
とりあえず、馬、返そうね。

第89話 『間に合ってるさ…』
※今週は一般の男性、及びノーマルな読者の方には気分を害してしまう恐れがある記述が含まれております。
ご注意ください。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
近藤さんなりにいろいろ悩みがあったのですね…
もっと仕事の幅を広げたいのに、上から押さえつけられて…
仕事に行き詰まって少し自暴自棄っぽい感じになってる?
そんな大変な時に流行ったんですね、   男色。
近藤さんが「今、隊内で男色が流行っていて困っている」という
愚痴っぽい手紙を中島次郎兵衛という人に出したのはこの頃ですね。

それで出てきた馬越三郎くん。新選組の「イケメン五人衆」の一人であります。
一見…私、素で女性かと思いましたよ。どこかの馴染みの料亭の若女将とか。
武田がこの彼に片想いをして、しつこくアタックするも馬越くんは嫌がっていて…
というのは子母澤寛の創作らしいですがそれにしてもこの彼、
嫌がるどころか慕ってないですか?
そして武田はアレなのに遊里に行って何をする気ですか?
ああ、部屋だけ借りて馬越ちゃんをてごめ…いやあああ!
最初は純粋に「先生」と慕っていたのに、そういう事をされてから失望し、拒絶するようになって、という
展開でしょうか?それはともかく、

要反転↓
盛田先生による男同士のソレなシーンが見られる可能性もあるってことですか!!??
でも青年誌でッ!イヤ確かに以前別の人の漫画「RAINBOW」でホモショタな爺さんがヤってるシーンがあったりしましたが。


歳さんが近藤さんの馬に乗ってどこに行こうとしてるのかも気がかりですが
(坂本さぁを想うってだけで「会いに行く」とは書いてないしー。でも一瞬「相談しに行くのかな?」とは思いました。
永倉さんたちもこれから遊里に行くって言ってたから、武田・馬越たちと鉢合わせ…ってことになるのかな?
魁先生もわずか3コマの間に迷い、躊躇い、決意する時の表情がかーわいいv
この子の好みはどんな女性なんだろ?小柄な娘?でも平助って思ったより身長あるのね…

しかし亀弥太の時もそうでしたが、「想う」って連発されるとなんだかもう、
「萌え尽きろ、この腐女子どもが!」と盛田先生に言われてるみたいで…
「思う」じゃ事務的だし、そりゃ「国を想う」とか「故郷を想う」とか、恋愛感情以外の感情もありますが、
月明星稀で「想う」(しかも男から男へ)という字を見ると、萌えを通り越して悶えます。

歳さんの言う「煮えたぎるほどの熱い想い」はどこにかかっているのでしょう。
新選組?この国の行方?それともさかも…ゲフン!ゲフフン!
すごい気になるのに来週休載・さらにお盆休みで2週間も待てと!!??
これは世間では何プレイって言うんでしたっけ!!??

第88話 『どうした…?』
歳さんのお気に入りポエム詠みスポットは、やはり縁側でしょうか?
だっていつだったか芹沢さんを祝う会を近藤さんに持ちかけてた時も縁側でだったし。
それに横で総司と蛙が遊び回ってる横で、墨が入った硯に蛙がポチャとか飛び込む可能性もないわけではなく…
わざわざ「うるせえ」ところで詠まなくても、文机がある落ち着いたところで詠めばいいのに、と思った次第でありますが。
ポエム詠んでるこの時の歳さん、すごい表情してる…なのに内容はロマンチックなんだよね…
このコマに書いてある句、わかる方いらっしゃいます?私かろうじて左端の「陽の光(?)〜」は判読できましたが。
歳さん、艶っぽい詩は夜に詠んじゃだめですよ。ラブレターにしろポエムにしろ、朝読み返すとすんごい恥ずかしいって、
相原コージ・「コージ苑」のネタにもありました。(←伊原の中学時代の愛読書。)

そこへ「よかにせ」、永倉さん参上。「おっと」って感じでポエム集を後ろに隠す歳さん、かーわいいv(頬染めてるし!)
永倉さん、あの時刀を抜かずして柄だけで真剣を止めてるんだよね…すごい度胸。
精神がしっかりしてないと出来ない事ですよ。そりゃ手にイヤな汗も滲みますわ。

未知の流派・薩摩示現流について「対処次第で勝てる相手ではある」と聞き、「ほほう…」と心の目を光らせる総司。
それを後ろから察して「ムチャはいかんぞっ ムチャはっ」とたしなめてる源さん。
何でもお見通しだね…

歯車が噛み合わなくなってきましたね、今週から目に見えて。
以前8月18日の政変でも今回と同じように、歳さんは「危険な芽は早めに摘んでおく」という判断をしたけど、
それを誠実な態度でもって制したのは近藤さん。
誠実な武士の礼儀として喧嘩を避けさせたあの時の近藤さんとは性質が違う…守るものが違う。
人はこうやって変わっていくのでしょうか。

今回も歳さんは美しかった…17ページ6コマ目なんか何回も見返したさ。
あと13ページの総司もね。蛙とセットで(笑)

第87話 『おもしろくねぇっ!』
戦争って結果論なんだなあ…その勝ち方が無様であろうとなかろうと。京の町があんなになっても。
基本的に戦争って「正義」対「悪」という単純な図式ではないのね。
これは盛田先生の前作「蒼のデラシネ」感想でも書いたのですが(「週刊レビュー」→「今週のデラシネ」第27話目参照)
戦争は「我こそが正義だ」とお互いが信じて疑わず、互いに引かぬが故に引き起こす。
極端に言えば「正義vs正義」。幾千幾万の民が犠牲になっても偉いさんにとっては自国のプライドの方が大事。
「勝つ」ためには礼儀とか道徳とか人間らしさとか、そんなの抑制は戦場では邪魔なだけなんだろうな。
だから薩摩のやり方もあれで正解なんだろうけど…どうも気分悪い。
戦争を体験していない私がどうこう言っても説得力ありませんが。

さて、蛤御門の戦いも終わり、今回は新選組がお褒めの言葉を頂戴するために二条城に呼び出されるところから始まります。
参じたのは近藤さん、歳さん、そしてなぜか武田観柳斎。
本当は山南さんが来る筈だったのですが、「私は今回何もしていないから、お褒めの言葉を頂く資格はない」と同行を辞退したのです。
で、「じゃあ私が」とついて来たのがコイツ。
本当は近藤さん、山南さんとで行きたかった歳さん、邪魔されてかなり不機嫌な表情。
あ!11ページ4コマ目のさきがけ先生!そのままズブッ+グリッといっちゃってくだされ!
(気のせいかネコまでも凶悪な目つきに…)

にしても武田…今回の戦いで谷先生と共にいい仕事してたんで、ちゃんと問題なくやって行けてるのかなーと思いきや。
ここに来て厄介ぶりを発揮し始めてヤな感じ。
こんなゴッツい風貌でもインテリで更にホ(自主規制)
アゴとモミアゲはあり得ても、この眉毛はあり得ないダロと書こうとしましたが、
薩摩の大久保どんとおそろじゃないですかァァこのトルーパー眉。
(今の若い人、知ってる?「鎧伝サムライトルーパー」って)

そして出ちゃった”臣下”発言。ここで近藤さんはちょっと勘違いしちゃうのかな。
歳さんもこの発言には特に反応してるし。

その頃永倉さんは一杯ひっかけようと京の町に繰り出しますが、町はそれどころではありませんでした。
そんな状況であるにも関わらず、救済小屋で「酒を出せー」と威張る幕軍の兵隊。
そこに現るのは中村半次郎どん。
キセルの如く枝葉をくわえ、岩鬼のようです チェスト!

第86話 『前に進むだけ』
山南さん、ちょっと太った…?というより老けた?イエ何でもありません
気のせいか。気のせいだきっと、うん。

炎に焼き尽くされてゆく京の町を目にして、どうしようもない無力感から自責の念に駆られる歳さん。
「何ひとつ守れなかった…」の歳さんの表情が珍しく本当に弱気になっていて、見ているこちらもつらくなります。

そんな歳さんを励ますのはお国言葉混じりの近藤さん…!
この時の近藤さんに「多摩のでこっぱち」が入っていて、そんなところにもジンワリ来た次第であります。
総司はちゃんとこの空気と歳さんの心情を察しているらしく、余計なこと言わないし、しないね。
押しと引きを心得てるね。

しかしこの後の近藤さんのセリフ

「幕府の泥など、俺たちがかぶればいい…幾百でも、幾千でも…
そうすれば、いつか俺たちの想いは届く…」

これ、2ページ目の山南さんとは全く逆ですね。
こんな馬鹿なをやっちまってる幕府をそれでも肯定する近藤さん側。
そして今まで多少なりとも疑問らしきものを感じてはいたが、今回の件で決定的に幕府に「失望」した山南さん。
今回のお話では両者の間に今は目には見えないけれど、確かな亀裂が生じた感じがします。

そして!うわーーー!坂本さあだー!ちょっと髪質変わってませんか?ポニーテールのあたり。
しかし桂もべこのかぁ言われたりアホ言われたり、罵られ放題ですな!
幾松殿カワイイなー 「泣いてるんやないっ 泣いてるんやないでっ」 って…
イヤ泣いてますよあなた。 関西の人ってどうしてこう面白いのですか。

そして、ここで、この場面でこの有名な言葉を出しますか。にくい演出ですよ盛田先生。
次号より新展開。ここから坂道を転げ落ちるような展開になってゆくのですか。
山南さんとの確執も含め。
今回までのが『第二部・京都新選組編』なら、第三部は何ですか?
『内部崩壊編』?『暗雲編』?(どんより)

第85話 『油断できねぇな…』
いよいよ薩摩勢が動きました。
この辺の展開が少年漫画っぽい熱さでイイ感じ。
人斬り半次郎どんの示現流。チエスト。鎧ごと人を斬ると「ガシャッ」って音がするのね。
初太刀に己の魂すべてを込めるまさに「一撃必殺」の技。
「一の太刀を疑わず!」と六三四の剣でも日高が言ってたのを思い出しました。
実家に全部揃ってるンですけどね、六三四。サンデーコミックス版とワイド版と文庫版全部。
当時子供だった私は、「鹿児島の人はみんな日高みたいに1年中日焼けして色が黒い」と思ってました。チェスト!

六三四話はいいとして、
戦略としては合理的で無駄がないかもしれないけど、(誠意もないけど)
やってることはえげつないのね西郷どん。猫がネズミをいたぶりながらジワジワ殺していくみたいな。
あーーー久坂さま自刃シーンがたった1コマで!逞しくもあり、且つ色気も兼ね備えた胸板にドッキリとか言ってる場合ではない。
来島又兵衛氏がせっかく武士の礼儀作法でもって立ち向かってくるのに、西郷どん…名乗り返しもしなければ馬から降りもしない。
「やれやれ」って感じで上から見下ろして、そして自分の手は汚さない…
又兵衛氏、頭ブチ抜かれたね。西郷どんは全然動いていないのに汗ダラダラだね。暑い季節だからってだけじゃないね。
それにしても14ページ目は5コマあるうち3コマが歳さんの独白で、全部トーンだったのでそのページだけ浮いてるような気が…
ゲフンゲフン、なんでもないです。10ページとか15ページの歳さんの鎖帷子って、盛田先生手書きなんですか??
トーンかと思ってジーーーッとヤンサンに顔近づけて凝視してしまいましたよ。

その頃長州藩邸の乃美くん…この人も可愛い顔してやること過激。
以下チガウ意味で過激なので要反転。↓
乃美くんは受けです。ええ。吉田×乃美くん!逆でも可。

池田屋の時にあやうく火の海になるところだった京の町を救ったのに、
その池田屋事件が今回の大火を引き起こすことになった皮肉。
乃美くん、京の町はきみらだけのものじゃないだろう…

蛤御門も来週あたりで終わりなのかな…
そこで私が気になっているのは、 伊 東 甲 子 太 郎 が ど ん な ふ う な の か ですよ…!
そろそろ出て来てもいいタイミングかなー、と。どうなるんだろう、盛田先生の甲子太郎。
しっぷうどとうの 古 橋 正 光 な外見だったらどうしよう…
ほんとどうなんだろう。気になる。

第84話 『味方なのか…』
西郷どんは都知事の次男をもう少し太らせたらこんな感じになると思います。濃いし。
中村半次郎どんは「ダンディー」「クール」「ニヒル」「麻布」という言葉たちが似合うと思います。
ちょっと影のあるエリートサラリーマン。香水のいい匂いがしそう、と思ってたらこの人史実でもシャネルの香水付けてたのね…
戦死した時遺体からはフランスの香水の香りがした…と伝えられてます。
そんなかっこいいおじさまに 「わしゃ、もうたまらんっ!暴れさせてたもんせっ!」とか言われようもんなら
「仰せのままにッ」とひれ伏しますわ。
大久保どんは…この3人のなかではいちばんまともな常識人。いつも西郷どんと半次郎どんに手を焼かされている。
薩摩チームの第一印象はこんな感じです。私の中では半次郎どんがヒット中。
それと「チエストー!」と聞いて「六三四の剣」の日高を思い出したあなたは、もう若くありません。

近藤さんが「鬼に金棒」とまで言って頼りにしていた薩摩はいわば「漁夫の利」狙いで、
会津がピンチにも関わらず傍観するだけでした。
しばらく様子を見て、どっちか優勢な方につこうという魂胆。
…歳さん、こういうの嫌いでしょ。
1巻第1話で歳さんのいう「本当の武士」と対極するやり方。
「自分の信念のために命をかける、損得勘定では動かない」 っていうのが歳さんの「武士」像。

その歳さんは今週も強く美しかった…うっとり。
敵の槍を左手で掴んで押さえて、右手でズバッとやってる時の鋭い眼光とか。
歳さんのコマだけ効果線がなかったり。

新選組の活躍を見て薩摩が動き出しました。
それにしても西郷どんは目だけ見ると女の子みたいだ(笑)

第83話「反撃開始!」補足
申し訳ありません;ちょっと書き忘れていたので補足させてください(^^;)
いえ、大した事じゃないんですが。

平助が…平助の表情がすごく必死で一生懸命で、なんだか泣けてきます。
そりゃ、ああいう生きるか死ぬかの戦いの場ですし、必死で当たり前なんですが
彼の場合「山南さんの分も!!」っていうのがあるから…
4ページ2コマ目、3コマ目、6ページ目…と、表情から彼の気合いが痛いぐらい伝わってきます。

なんかもうこんな風に平助を探してしまう。気分はもう運動会で我が子を撮ろうと探す親の気分。
そんな感じでただの萌え話で終わるのです。


第83話 『反撃開始!』
1週休んだだけなのに、ものすごく久々な感じがするのはなぜでしょう?
そして最近、歳三さんのかっこよさに今頃になって気付き始めました…
いや、前からかっこいいのは知ってますが、最近更にかっこよさが増して、
彼を見ているだけでドキがムネムネと。
亀弥太の時は瞬間湯沸かしみたいな感じでしたが(だからって今冷めているワケではない)
歳三さんのはあとからジワジワ来ますね。
半身浴していて気がついたら汗がダラダラで鼓動も速くなって頭がクラクラしてくるような。
盛田先生が惚れている男だけあります。変な意味じゃなくてね。
1週間ぶりに見る歳三さんに胸キュンです。
遠距離恋愛中の恋人に久しぶりに会えた、そんなときめき。(大げさです)

今週はカラーで登場です。なんやかんやでカラーページの機会が多くないですか?
人気がある証拠ですね。にっこり。
冒頭の全員アタックシーンは、源平の一ノ谷みたいで心地よい疾走感です。
スピード感もあるしテンポもいい。怖すぎずユルすぎない、適度なスリルがあるジェットコースターみたいな爽快感。
「あとの者は、好きに暴れろっ!」でスカッとしました。
その前のコマの谷先生は丸いほうですね。
鷲崎さんと浅野さんは良くも悪くも現代人っぽく見えて、「なんでだようっ」と言ってる方が何となく女性に見えない事もない。
ハッ!例の新しく入った。、先生曰く漫才コンビみたいなアシさん2人?そんなわけないか。

で、次の見開き戦闘シーン…これ〜…ですね。賛否両論あるかと思いますが、私としては
「迫力を出すための効果」と見ております。
本当に時間がなくて下書きのままだったら、こんな細部まで丁寧に書き込まないと思うのです。
歳三さんの鎖帷子や人物の表情もしっかり描いてあるし。
しかもおっそろしいことにこの見開きに描かれた人物全部が盛田先生ご自身の手によるものということである…
盛田先生のラフ画は私個人的に持ってますが(月明ではなく「電光石火」。2年前に先生から頂いた物の1つ)
本編の中でこういった制作過程が見られて、何となく得した気分です。

9ページ目の歳三さんの眼のなんと活き活きしてること…!
思いっきり本領を発揮して、いい仕事をしている時の男はこんな風にかっこいいんですね。

史実によるとこの時新選組はそんなに活躍したわけではなく、『行ってみたらなんか終わってた』状態だった、らしいです。
あ!山南さんだ、山南さーん!相変わらず男前。
ところでこの西郷どん、窪ノ内英策氏のまむがに出てきそう(笑)

第80話 『男同士の話』
『剣は武士の魂』という言葉に深く頷く、今回のお話。

坂本さあに背後から銃を突きつけられた歳三さんですが、少しも動じる事なく
「(この世界に入った入った時から?)死ぬ覚悟は出来ている。撃てばいい」と言い放ちます。
坂本さあも頭を掻きながら銃を下ろすのですが、多分この後の話し合いに持っていくための余興(?)の一環として
本気で脅すつもりはなかった、と思うのですが…
「何をするにも話し合いは大切だ」って亀弥太に言って聞かせてたのも坂本さあだし。

「戦争を止める唯一の手段がそこにいる桂で、幕府と長州の橋渡し役として必要だから時間をくれ」
と坂本さあは歳さんに説得します。
そうすれば、あの2人の願いが叶う…歳さんの脳裏に浮かぶのは愛すべき友・近藤さんと山南さんの姿…。
……と一瞬気を緩めたその時、一閃の雷が龍馬をめがけて落ちて来た…!
まさに晴天の霹靂。咄嗟に、所持していた銃を盾にその雷を目前で受け止める龍馬。
「神鳴り」の名は。沖田総司。
さっきまでニコニコ笑っていた男が斬りかかった理由。

沖田にとって剣とは命、魂、精神、存在意義、そして「人生」…
沖田に限らずこの時代の武士にとって刀剣は命同然ですが、彼にとっては
自分が自分であるための唯一の手段だし…(幼い頃の事を思えば更に)

そんな彼の歩んできた道を、引き金ひとつでポチっと否定されてしまったら、そりゃあいい気分しないわ。
理屈抜きで単純に「好き・嫌い」の感情論に走るその辺りの沖田の押さえ込んでいた素の部分が見えたり。
普段冷静で大人な意見を述べたりする彼とは別の顔を見た気がします。
気になるのはこの行動が思いっきり個人的な感情によるものなんだよなあ…
仕事(公)2:個人(私)8の割合?
仕事として捕縛にかかるとしても完全に本気で「殺し」モードに入ってるし。

そして歳三の目の前で、沖田の剣で龍馬の頭が割られた…!と思いきや
実はその血は沖田が浴びせた喀血。
間一髪危機を脱した龍馬は沖田のそれが肺病だと察して、「体を大事にしろ」と言ってその場を立ち去ります。
しかし一瞬本当に頭を割られたかのように見えたこのシーン、龍馬がこの後辿る運命を示唆しているように思えてなあ…
あれこそ銃が剣に敗北する瞬間でしょう。

そして、歳さんの願いもむなしく、戦は始まってしまうのです。

そして今回ッ絵もッ!すンばらしく美しかったッ!!(興奮して小池一夫先生口調に)
全コマいいけどその中でも1ページ2コマ目・4ページ1コマ目・5ページ2コマ目・7ページ1コマ目・
10ページ3コマ目・14ページ3コマ目・17ページ1コマ目…が特にご馳走様!
何回も読み返しましたとも!!

最後に。
今回の感想は沖田の剣に懸ける想いや武士魂について掘り下げたかったんだけど、難しいわ…不発。くやしいィー

第79話 『長州者だな…』
センターカラーです。この表紙の桂氏が、懸賞生活してたなすびに見えます。ナツカシ!
それはいいとして、「黒幕 桂を追いつめた!」という見ての通りなアオリをもっと小さくして、
その分下の白文字のほう「超人気御礼センターカラー」をもっと大きくしてくれたら…!

そんなわけで本編。この桂側の下っ端若僧はホント気が利かないんだけど憎めないのはなぜだろう。
というかむしろ同情半分。アドリブ苦手なんだろうなー。がんばれよ若いの。強く生きろ…。
巧く騙せたと思いきや、お約束のようにタイミング良く胃痛におそわれ、その場にうずくまる桂氏。
前後の繋がりからかろうじて察することが出来ますが、何の予備知識も無しにこのコマだけ見ると…
すごいシュールな画で笑いがこみ上げてきます。
正体がばれて観念した桂。ほっかむりを取って、こういう場合出るセリフは
「左様、俺が桂小五郎だ」 だろ!そんなシリアスな顔で言うなら!
なぜ見逃してほしいのか、一応理由があるにしても。
歳さんに問いつめられている時もこの人、もっともらしい言葉を並べ立ててはいるけど、
論点ズレまくりなんだよなあ…

そんな桂にかっこよく啖呵を切る歳さん。そんな彼の背後からピストルを突きつけるのは坂本龍馬。
うっわあああ坂本さあ!橋のたもとからコッソリ忍び足で近付いてきたの?誰も気付かなかったの?
そんな事より何より、注目すべきはこの時の総司の反応ですよ!
アナタさっきまで桂の事を 「ばっかでーコイツ ぷぷぷ」 って笑ってたのに坂本さあを見るなり表情一変。
思いっきり目ぇ見開いてるよ!

はてさて今回は全員全コマ全シーン美しい絵だったー!
この回の生原稿を是非!拝みたいと思いましたわ。
原画展なんてやってくれた日にゃあ仮病使ってでも休んで見に行きますわ。
紀伊國屋書店・南新宿店様、お願いします!(←ヤンサン「書店の虎」にて月明を推してた書店さん。)

第78話 『長州が挙兵っ!?』
このレビューをノートに下書きしながらどうやら私は眠ってしまったらしく、ふと目を覚ますと
久 坂 玄 瑞 さ ま が ヨ ダ レ ま み れ に !!!
ギャース!ごめんなさい久坂様!寝ちまったせいで無駄になった電気代よりもこっちの方がショック。
(が、隣の歳さんにまで被害が拡大してなくて良かったvと思ったり)

池田屋事件の一報が長州にも届き、長州勢は「おぅのぅれえェェ〜〜!」と息巻き、会津と幕府を討つべく挙兵します。
会議で決定したその日のうちに第1便が出発(早!)第2便、そして第3便、4便と計1,600の兵が大挙して押し寄せてきますよ…
しかし福原越後さまって…お尻ぷりっとして両手人差し指で指しつつ「死刑!」とか言い出しそうで。あ、この場合「死罪!」か

長州挙兵のニュースは、会津のスパイを通じて斎藤一さんから歳さんたち幹部さんにも伝えられました。
戦をどうにかして回避しようと提案する山南さんですが歳さんは
「始まっちまったモンはしょうがねえ」とあくまで戦を肯定。それも効率よく、ね。
確かにどうしようこうしよう言ってたって向こうはヤル気で来るわけだし。
もめてる間に攻めて来られてやられたら、それこそ本末転倒だし。「動く」しかない。それが歳さんの答え。

そしてその頃、龍馬+中岡は前日屯所からの帰り道、アレな姿で声を掛けてきた桂と接触。
長州の暴走を踏みとどまらせたいという相談ですが、この人の言い分が、これまた「はああぁぁァ〜〜???」って感じで。
そりゃ坂本さあも呆れて鼻の下も伸びるわ!
なんていうか桂って…「小さくて狭い」男。木を見て森を見ずの典型なのかなー。
そりゃ自分の国は大切でしょうけど大切なのはそこだけ、ではないでしょう。
「なんと蔑まれても、無様な姿を晒してもいい。 長  州  が  助かるなら」
…………この直後の間。14ページ1コマ目の龍馬と桂の間挟まれた障子の枠が、
このまま平行線でどうにも分かり合えない、深い溝に見える…。
龍馬もとうとうシリアスに頭抱えちゃうし。
が、悩んでいる暇があったら行動するのが龍馬。勝海舟先生に会ってくる、と。
ウダウダ悩んでいても始まらないってことですか。…ハッ!上記の歳さんと同じ判断をするのですねこの人。

そして歳さん、総司一行は桂を捕縛するべく捜索開始。
「とっつかまえてたっぷり聞いてみねえとな」の次の「フフフフフ」が怖い〜〜
相手が野郎だとほんとうに容赦ないのね歳さん…
そうこう言ってるうちにアヤシイ奴2人が河原でもめてますよ!しかも刀、長いし。
長州者発見。桂、ピンチ。

第77話 『変わったな…』
「自然界において環境の変化に即座に対応出来る生物が最後まで生き残る」
と、日経ビジネスAssocieだかどこだかに書いてあったのを思い出しました。
人間もね…自分の立場を客観的に見ることが出来てそれによって行動を制御しなければ、
組織の中で生きて行くのは難しい。
今週のお話のタイトルは、今回の殴り込みについて歳さんの心境の変化に気付いた総司による独白です。
歳さんは変わって当然というか、変わらなきゃならない立場にある。
総司も「あの頃とは変わってしまったのね(寂)」ではなく今回の件を通してちょっと立ち止まってみて
歳さんの「新撰組・副長」としての変化に改めて「へえーーっ」と気付いたのでしょう。多分。

しかし、この帰り道での2人の関係がいつもと逆転していて面白いです。
総司、叱られてる子犬のように小さくなっていて可愛いv
確かに総司も、最初は歳さんを助太刀する目的だったんだろうけど、ふすまの向こうで佐々木の腐った演説を聞いているうちに
自分も一言物申したくなったんでしょう。武士として。
物申すどころか最初から抜刀してましたが。

一方、屯所では龍馬が中岡さあと共に近藤さんを訪ねて来て一触即発状態。
が、自分から正体を明かした龍馬に応えるように近藤さんは礼節をもって誠実な態度で対応します。
龍馬と近藤さん、どちらも人間的に大きな男なので剣を抜かずに穏便に済み、誤解を解くことが出来ました。
今回のサブタイトルの下に更にサブタイトルを付けるなら 『公私の別・組織と立場』 ですかね。
冒頭の歳さんと同様に、中岡さんも14ページ目でそんなことを龍馬に言ってます。
それについて龍馬が返す言葉も切ない…本当にそうなればいいのにね…。
興味の対象を「自分」という内側ではなく外側に向けて考える、それが坂本龍馬。
でもこの人、歳さんよりもある意味怖い人の逆鱗に触れちゃってるんだよね。

そして最後に
  本気と書いてマジと読むが如く
  佐々木と書いてあのバカと読む

更に「バラガキ」って、今で言うならギザギザハートの子守歌的な意味なのねー(コマ外注釈参照)

第76話 『話せばわかる…』
うわ〜〜…怒ってる、怒ってるよ総司。この、マグマの如く赤黒い感情を胸の内に秘めた表情は確か1巻の初登場時に見た…
中身はグラグラ熱いくせに逆に外見は一見涼しげだから余計に怖いのですよ、この子。

で、佐々木が油断した一瞬のスキをついて歳さん反撃開始。
まるで申し合わせたかのような総司との阿吽の呼吸で佐々木一味を黙らせます。ツーカーの仲ってやつですか。
この時の総司…3〜4ページ目、眼光鋭く剣技を繰り出す総司が、特に4ページ目なんかいつもニコニコとギャグを言ってる時とは別人で、
佐々木の言葉を借りて言えば 『暗殺者の目になっている』。
あえて首の皮1枚切らせるだけにとどめておく、その神技的な剣さばきを見ると、本当に天賦の才なんだなあ。
どーでもいいですが6ページ1コマ目右端の人のふんどしが一瞬ギンガムチェック柄に見えて、「ずいぶんハイカラじゃのう」と思いました。
ああ、帯ですねこれ。

7ページ目〜10ページ目で歳さんが切る啖呵は、現代の日本の誰かさんたちにも言えることですね。
政治家しかり、大企業の幹部役員しかり。
しかし9ページ目の佐々木、話が噛み合ってないし…考えが根本から違うんだなあ。

歳さんにしても総司にしても、彼らの行動の基盤になっている・また背景にあるのは近藤さんという存在なのですね。
俺たちが尊敬する大将の理想実現のためにというか。あ、歳さんの場合もう1名いますが。

そして10ページ目の2人に、というか6割5分の割合で歳さんにイかされた…
このシーンだけでもう許してぇ状態なのに次の次。12ページ3コマ目の、背中で残す捨て台詞…!!

『おまえの大道芸…おもしろかったぜ…佐々木…。
 あそこで…俺を突き殺せねぇとこが、おまえの、武士としての限界さ。』

……かああっこいいいいいいぃぃィィイイイ〜!!!
そしてこの歳さんの吐く毒の向こう側に、盛田先生の作家としてのブラックな部分が垣間見えて、二重の意味でゾクゾク来ました。
更にこの捨て台詞の次に感情的にふすまを「ビシャッ!」ではなく、あえて普通に静かに「タンッ」とと閉めるあたりに
彼らの、本当の意味での「冷ややかな怒り」が見えてよけい恐ろしく思えたり。

そんな中、屯所には竜馬と中岡さんが今回の事件について真偽を確かめに近藤さんを訪ねて来ました。
18ページ目の、竜馬の笑顔がおステキ。惚れそう。私はこういうO型気質のおおらか男に弱いのです。
血液型占い云々はあまり信じてませんが、竜馬って何型ー?

突然で申し訳ありません…
今週の月明星稀ですが、ページを2つに分けさせて頂きました。

ちびちび29話あたりから進めてきましたが、このままのペースで行ったら
追いつく頃には歳三さん、宇都宮に来ちゃいそうな勢いなので
とりあえず、コミックス未収録分(7巻)から始めて、それと並行して第32話からの
続きも進めて行こう。となりました。

タエコさんにも相談メールをしたところ、「賛成。是非そうしてチョビひげ」と
即レスが来たのでそうすることにあいなりました。

ちなみに伊原は月明の第1回目より、このようにヤンサンからぶっちぎって
巻末コメントページと一緒にホチキスで綴じてA4プラスチックファイルに保存しております。

上から赤い留め具のケース…第1話目〜28話あたり。既にアップ済み
その右下青い取っ手のほう…29話〜7巻収録分まで。これから別のページで進めていく予定。
その隣・緑の留め具のほう…これからこのページで書く分。

右上にあるのは資料です。
そしてパジャマの足も写っちまってるけど、気にするな!

そんなわけで、やれるとこまでやってみます。