月明星稀…つきあきらかにほしまれなり
月が明るく輝いていると星がまばらにしか見えないように、大人物の勢力に押されて他の者の勢いがふるわないことのたとえ。
以蔵の一件で新見の裏切り行為が明白となったため、これで彼への処分は決定的なものとなりました。
それを報告すると案の定、鴨、逆上。
「何を根拠に」と問いつめる鴨に歳さんはその根拠とやらを理路整然と説明して聞かせます。
そして逆切れする鴨から2人がかりで近藤さんを守ろうと、同時に動く歳さんと山南さんの2人がかっこいい。
特に山南さんの反応の素早さに惚れました。普段はインテリだけどこういう時やっぱり「武士」になるのね←(よく考えたら凄い失礼な物言い)
鴨の異常なまでの狼狽ぶりに歳さんは何かを察知します。
壬生寺(でいいんですかここは)で鴨と2人きりになる機会があったので歳さんは改めて
新見の事について問いただします。
第28話「あんたのためさ」で鴨は新見の計画を知りましたが、
ここまで事が大きくなってしまった以上、もう隠し通すのは難しいでしょう。
確かに鴨が直接新見に「そうしろ」と具体的な指示は出しませんでしたが
その新見を動かす原動力になっているのは他でもなく鴨その人…
新見が今までやってきた「商家からの押し借り」、「土佐との内通によるスパイ行為」…
それらは自分自身のためではなくて、全ては鴨の為に。
先ほど鴨が逆切れした際に歳さんが身を挺して近藤さんを守ろうとしたように、
新見もまた自らの手を汚してでも鴨をトップにしようと。鴨のために…
そう。この物語の登場人物は皆、誰しもが自分ではなく誰かの為に戦っている。
自分が信じた、大切な人のために。
それは今しがた戦った相手、以蔵も例外ではなく。
歳さんは近藤さんの為に。以蔵は半平太の為に。そして新見は鴨の為に。
鴨にも新見の事情を分かっているからどうにかして見逃してやりたい。助けてやりたい。
が、
「生まれながらの武士のあんたにはそれが許せないはずだ」
……歳さん巧いなー。遠回しですがトドメの一言をぶっ刺している。「生まれながらの」と来たよ。
所詮百姓上がりの俺らと違って、血統書付きの武士でいらっしゃるアンタがそんな中途半端な事出来ないだろう?という…。
新見が信じた鴨とは崇高な武士としての鴨。だけどここで新見を許すという事は、
トップの地位と引き替えに武士の魂を汚す事。
この武士道に反する行為を見逃したら「新見が信じた鴨」でなくなるという本末転倒な事態になる。
選択肢は2つでも辿り着く先は1つ。鴨自らが斬るか、切腹か
武士らしからぬ行為をした新見であっても、”せめて”武士として最後を遂げさせてくれと、鴨は後者を選択します。
「武士としての体裁」というより、まあそれも少なからずあるでしょうけど、兄弟のように日々を過ごしてきた同士を自らの手でというのが耐えられない
そんな個人的な感情の方が大きいでしょう。
膝をついて頭を垂れて懇願する鴨。土方に対し「百姓上がり」といつも見下していた鴨が。
新見が鴨を想うように鴨もまた「大切な人の為に」という素直な気持ちからの自然な行為だと察します。
余談ですが13ページ4コマ目の歳さんがかっこいいです。何回読んでもこのページで手が止まる。
火花散る斬り合いの末、この戦いに終止符を打ったのは以蔵の右腕。
肘の少し上から切り離された腕は地面にたたき落とされます。
以蔵にしてみれば考えもしなかったことでしょう。剣でもって自分が傷つけられる、ましてや体の一部を失うとは露ほども。
響く絶叫、吹き出す血飛沫。正気を失ったのか、ここにいるはずのない「あの御方」の名を呼んだり
錯乱する以蔵の姿に同情を禁じ得ません。
ごめん、ごめんよ以蔵。その次のページの「助けておくれよぉ半平太さあん!!」のキミに萌えたよ…
こんな大変な時なのに「カワイー」と思っちったの。
生に執着するがゆえに泣きわめく足下の以蔵を。そんな武士らしからぬ振る舞いを見て歳さんは「見苦しい」と心の中で呟きます。
が、自らもだいぶ危なかった事が破れた着物と歳さんの独白から伺い知れます。
そして以蔵がとうとうお縄に、という瞬間、響く銃声。その主は坂本龍馬…!
歳さんとは江戸での他流試合と、その帰りに月夜の下で語り合って以来の再会です。
が、龍馬は「お前誰?」と言って目の前にいるのが『壬生狼の土方歳三』だと認識出来ないのは
歳さんが薬屋の格好をしていないのと、龍馬が近眼だから…?
そして龍馬の「以蔵は返してもらう」の一言で土方側は臨戦態勢に。
沖田も『我々とは違う新しい武器を持つ相手』を冷ややかに見据えながら抜刀するのですが
龍馬の銃による威嚇射撃に土方勢は歯が立たず…
そんな壬生狼たちに龍馬は語ります。
剣は時代遅れ。剣すなわち武士の時代が終われば、新しい銃の時代になれば
農民町人・女子供はては老人までもがこの武器で簡単に人が殺せる。そんな「平等」な時代になる。
剣は特別な技術と鍛錬が必要だけど、銃は照準を合わせて引き金を引きさえすればとりあえず人が殺せる。
特別な才能や特別な修行は不要だと。
その後の歳さんのセリフ
「誰もが、痛みや悲しみを感じず、簡単に人を殺せて…誰も責任を取らない時代…がな…」
これ、なんだか現代に生きる我々の「命」の価値観を遠回しに指摘しているようで、考えてしまいます。
…ん!?ワタシここでしれっと↑のセリフ、「歳さんの」って書いてしまいましたけどこれホントに歳さんが言ってるのか!?
私が今参照してるのは雑誌掲載分…(ここで単行本4巻を取り出す)
…あ、歳さんのでOKでした。コミックスではちゃんと歳さんのセリフとして吹き出しが修正されてました。
剣に己の生きる道を投影する総司も、剣を簡単に否定する龍馬を敵視してます。
それが個人的な感情であることが「きらい」という幼い言葉に集約されている気がします。
以蔵の一撃が歳三さんの首に入ってしまった…!と思いきや、手甲に守られた腕でしっかりと剣を止めていました。
多少首にも入っちゃったみたいですが、そこも鎖帷子で完全に防御されていたのです。
ホ〜〜ッって。この場に居合わせた4人じゃなくてもそんな感じで胸をなで下ろしちゃうよね。
でもこういう時、武士っていうのは「恥ずかしい」って思うものなのね…
私だったら 「うわ あっぶねー!鎖帷子と手っ甲しといて良かったー」
と脳天気に構えてるだろうけど、歳三さんほどのお方は「無様だ」って思っちゃうのか。
しかしその次のページの以蔵…すんごい焦燥感が顔に出ていて思いっきり不細工になってる!(苦笑)
心此処にあらず。集中力散漫。気持ちは既に土佐に向かって飛び立ってます。
でも以蔵、あなたこの状況下で、それでも半平太さんの心配をするのね。
今まさにあなた自身の命が懸かっている、斬るか斬られるかって時に…
優しかったのは最初だけで、今じゃまともに口もきいてくれない、そんなあの人のことを…
ヨヨヨヨ、泣ける。なんて健気。なんて忠犬。(オイ)
さらにその次ページからの殺陣も前回同様スピード感に溢れてかっこいいです。
「カイィィンッ」とか「ヒュオッ」とか、音までもが聞こえてきそう。
ところで7ページ目1コマ目の歳三さん。大ゴマアップの時も素敵だけど、
こういう比較的小さく描かれた横向きの顔に色気を感じる…(私おかしい?)
歳三さんが劣勢に見えるこの展開に、左ノ介たちが加勢に入ろうとしますが、それを制す総司。
ああ確かに。ここで余計な事をしたらずーーーーーっと恨まれそうだし。
そして総司曰く、土方さんは「負けちゃうかもしれないけど、死にはしない」そうです。
なんか微妙な言い回し(笑)
更に総司は続けます。
「岡田以蔵はもはや人斬りの顔をしていない。ただの剣客に成り下がっているにすぎない。大したことない」
あ〜〜ほんとだ。以蔵の表情に余裕がない。初登場時とは別人だわ。
人斬りって、自分が勝って当たり前だから「ここで死にたくない」なんて思う必要がない。
相手を一段高いところから見下すような優位な立場にいるから余裕でいられるけど、
この以蔵って優位どころか同等もしくはそれ以下の気持ちになってる…
「今一歩踏み込めていない」のは「死にたくない」という気持ちに支配されているからでしょうか。
その以蔵ですがさっき鎖帷子に当てたせいで刀が使い物にならなくなり、
最後の手段として「突き」で勝負に出てきます。
が、歳三さんは避けるどころか刃の前に両手を広げて立ちはだかり→以蔵に覆い被さるように抱え込んで腕をガッシと固定→
以蔵、刀を手放してしまう→そこへ歳三さんの一閃。
何を斬ったのかと思ったら…
あ、ところで↓第30話5ページ目、以蔵は別に泣いてませんね。顔を押さえて膝を落としたってだけで。
失礼しました。ごめんよ、以蔵。
とにかく今回は後半の殺陣がすごい迫力です!
やっぱり盛田先生は剣道経験者だけあって、”間合い”を書くのが巧いなぁと思ったり。
冒頭で歳三さんに『土佐勤皇党・壊滅』のニュースを聞かされて一瞬固まる以蔵でしたが
「はいそうですか」と素直に信じるわけもなく(。
しかし半平太さんの名前を出された瞬間、表情が一変。そして事の経緯を具体的に教えられて、
信じたくないけど信じなきゃならない状態になり、以蔵、呆然→しまいにゃ泣き崩れ。
そして糸の切れた凧のようになってしまった以蔵に歳三さんが
「新選組を狙ったのも半平太の命令でか」と発言した瞬間、以蔵の目の色が変わってすごいです。
8ページ目2コマ目なんか、さっきまでホロホロ泣いていたヒロイン・以蔵ちゃんとは全く別人!
アナタほんっとーーーに半平太さんラヴなのね…
んでもってこのコ、無茶な事言い出します。
「非常事態発生のため、予定変更。戦いをやめて、(半平太さんを助ける為に)土佐に帰ります。」
んじゃっ!って感じでその場を去ろうとするけど、ちょっとアナタ前金で報酬もらっときながら仕事放棄って!(笑)
まあ無理もないか、今このコの頭の中は半平太さんの事でいっぱいだから。
犬のように半平太氏の命令に従うだけだった以蔵が初めて、自分の意思で行動しようとしますが、
そこへ行く手を阻むのが沖田、永倉、原田、平助の4人。
(この時の以蔵、表情が本気で焦っていてなんだか気の毒に…)
「手出しするな」と4人の助太刀を拒絶する歳三さん、この人なりの責任のとり方なんだろうなー。
隊士を何人か斬られたのは、それはしょうがないよって気もしますが、現場監督として
ここはきっちりしておきたいとのこと。
さらにもうひとつの大きな理由として「人斬り行為を肯定するために大義だの武士だのという言葉でごまかしているだけだ」という
以蔵の発言によってぐらついた信念を再構築(再確認?)するためというのがあるようです。
そして今まで呼吸をするように水を飲むように剣を振って来た以蔵が初めて「死」というものを意識し、
心の中で「死にたくない」という決意の叫びのもと、抜刀。
激しい攻防が続いた時、以蔵の剣が歳三さんの首めがけて振り下ろされ…!?
カモの挑発に乗ることなく、冷静に目の前の状況を見て新見がいないことを察知し、
今後の対策について頭の中で計算している歳三さんがかっこいい。
そしてついに新見にターゲット、ロック・オン。
決定的な証拠がないまま下される判断。殺らなきゃ殺られるからです。
それにしても以蔵の過去回想…彼にとって半平太さんは白馬の王子様?
土佐勤皇党結成の際に以蔵にかけた言葉「君の剣が必要なのさ」
初めて誰かに必要とされて、ようやく生きる理由を見出した以蔵。
恩義のある半平太さんの為、言われるがままに人を斬り続け、
一生懸命尽くしてきたのに『最近は口もきいてくれない…もうアタイの事は必要ないの?』
と思わず健気なヒロインに思えてしまうぐらいに雨の中小さく丸くうずくまる以蔵。
人を斬る事で自分が”生きている”実感を得る彼が言うには、
「人を斬り続けないと自分が自分でなくなってしまう。」
人を斬る前、というか半平太さんに出会う前の自分は死人同然で、
半平太さんに手を差し伸べられたあの時こそが、本当の以蔵が誕生した瞬間で。
そりゃ死んでいる自分に逆戻りなんかしたくないよね…
以蔵が屯所に張り込んでいる間、ある一大事がおこります。
そしてその一大事を知らないまま、以蔵は仕事を開始しました。
今週の月明星稀・番外編 「やっぱり亀が好き」
なんでも鑑定団なんか観ながらつれづれなるままに落書いてみました。
絵を描くのなんて何ヶ月ぶりだろ。
5月末現在、ヤンサン本誌では禁門の変というか「沖田×土方」の世界が熱く展開されていて
「ソッチの人にはたまらんだろうなー」と見てます。
沖田さんもかっこいいです。龍馬に斬りかかって「オマエなんか嫌いだ」と
剣が絡むとコドモ全開なところとか、正直惹かれます。
7巻が6月3日に出ますね…。のっけから亀の最期が…
享年27歳。こんな可愛い27歳。吉田より年上。
あー亀弥太かわええ。こんなにかわいいいのに1人称が「わし」。
「望月亀弥太」で検索したら得意科目が算術ですって。かっこええ!かっこええよ、亀!
そして「亀弥太 総受け」で検索かけるわしはべこのかあ!べこのかぁじゃ!!
(男性およびノーマルなファンの方々、お気を悪くされたらごめんなさい)
誰か龍×亀で本作ってv(自分で作れ)
下の落書きは、「お前には死んで欲しくないんじゃー」と龍馬が亀の肩をガッシと掴んで
懇願するシーン。点描がめんどうなので花でも描いてみました。
その直前の会話もイイなあ。
「やだなあ、坂本さん。ぼかぁ別に戦争に行くわけじゃないし。
ただこれからの事を話し合いに行くだけですヨ。」
(現代標準語訳)
↓ちなみにその上は盛田先生から頂いたサイン色紙(カラーの亀弥太v)を飾って
にへへと眺める伊原の図。
龍馬と亀弥太が主人公の月明番外編なんてやってほしいなあ…なんて。
臨時・「亀弥太が可愛くてどうにかなりそうです」の巻
気が付けば仕事中も亀弥太のことばかり考えています。(この年の瀬にどうしたんだオレ様…)
いつも仕事が終わってから帰り道に買うヤンサン、第63話の新年2号は待ちきれずに昼休みにコンビニにて立ち読みました。
なんかもう盛田先生はどうしてこう…天然なのか狙ってるのか、
『飼い主に骨の髄まで尽くす情熱系子犬キャラ』の描写が巧いのでしょうか。
その前の号・第62話、特に14ページ目から先の彼がメチャクチャ美しくて、何回も何回も見返しました。
特に15ページ目。模写したいぐらい。(あ、その上のコマの歳さんもかっこいいですよもちろん)
before・afterその2
…カモ、あんたホントはイイ奴?
最後ページの涙を隠しながら高笑いするカモを見てワタシ不覚にも涙が…(ほんとに不覚だ)
娘を斬った時の新見の発言を、カモはスルーしませんでした。
「なぜ、あの娘が土佐と通じていると知っているのか」
カモは刃を向けて新見をを問いつめます
「ウチの組を土佐モンに売ったから」とあっさりと白状する新見をカモはキレて殴る殴る…
どうでもいいけど↑の書き方、なんか893の縄張り争いみたいでイヤンですわ。
誰の目から見ても裏切りであるこの行為、ボッコボコにされた新見は
なぜ今回こんな行為に走ったのか告白します。
この時(7ページ1コマ目)鼻先すれすれに向けられた刃先を飛び越え
絶望と悲しみの表情に満ちた刃の主を見つめる、新見の目の穏やかさが哀しいです。
歳三さんにとってのデコッパチと同じように、新見はカモの為なら何でもするんだなぁ…
「俺が信じたあんたなんだよ」とか言われちゃあ、そりゃあカモもズキュウゥゥンと来るよ。
男に惚れる男のやり方。盛田先生は本当にこのテの描写が上手いのです。
それにしても身分が違うと永遠に分かり合える事はないのかしら?
「所詮農民に武士の魂なぞわかるわけがない」とは極論だと思うのですが新見さん。
ダメですか新見さんッ
カモの傍若無人っぷりにもこういう背景があったからゆえ、と考えると以後辿る運命が残念でなりません。
ええ!?ホントに斬っちゃいましたよこのヒト!
そりゃあみんなビックリだろうよ!背中を上から下まで袈裟懸けだよ!
新見君、キミの行為はあまりにもあさはかだ。
大きい墓穴を自ら掘ってるのに…
娘を斬って死人に口無し、同時にスパイの疑いも左之に行けそうで一石二鳥。
一見完璧に見えて大きな穴があるんだけどね…頭隠して尻隠さずというか。
娘を呆然と抱きかかえる左之助をよそに、周りでは男たちのプライドが2つに分かれて喧嘩してます。
横で少女が虫の息なのになあ…近藤さんまで「ちょっと待てい」とか言って挑発に乗らんでください〜
この時最初から最後まで娘の為に医者を呼ぼうと必死だった常識人は山南さんだけである…
それと歳三さん。近藤・芹沢両方の下っ端までもが出てきて刀抜き始めてまさに一触即発!って時に
「医者を呼べ!」と一言。感情に流されず冷静に状況を見て、今、まず何をすべきかわかっているんですね。
でも歳三さんの英断も虚しく、娘は左之助の腕の中で息絶えます…
この時のお嬢ちゃんが…イヤ悲しい可哀相なシーンで不謹慎なんだけどめっさ綺麗で可愛い。
この時盛田先生にロ…もとい美少女の神が降りたのでしょうか?ってぐらい可愛い。
激昂して新見に襲いかかるのを歳三さんは止めます。
あーー…つらいけどそれが正解だよ歳三さん。責任者なら当然の行為でしょう。
そこで一緒になって感情的になったらそれこそ空中分解は必至。芹沢派の思う壺。
仲間に冷たいとか言われながらも黙っている。いいオトコ。
余談ですが最初の方の「何をするんだ!」と叫ぶ山南さんの横の平助がお気に入り。
私、盛田キャラのこういう表情って結構好きなんです。
7ページ目の総司もかっこいいです。
藤堂平助の声をアテるとしたら、鋼の錬金術師のアルの声がいいと思います。(提案してドウスル)
(「鋼の〜」、今日初めて見ました。)
盛田先生の平助はきっと女声だね。声変わり途中だね。
以蔵と新見が土方暗殺について話し合っている所へ酒を運んできて粗相をした娘は、
以蔵にぶん殴られます。以蔵曰く
「お前のような可哀相な奴は、昔の自分を見ているようでイライラする。」
でもこの時以蔵は娘が新見に蹴り飛ばされる前に殴って見せて、新見の気を治めさせようとしたのでは…?
考えすぎ?
ショックで店を飛び出して、うずくまっている所へ左之助が声をかけてきました。
ここで面白いのは、左之助も以蔵と同じように、この娘に「昔の可哀相だった頃の自分」を重ねて見ているのに
以蔵の「嫌悪」とは全く逆の「慈愛」の感情で接する所です。
どこにも行くところがない娘を「俺ンとこに来い」と助けてくれた左之助に、娘は父親を思い出します。
その頃新選組の屯所では「隊内に内通者がいる」として、歳三さんは芹沢側に間者(スパイ)狩りを提案します。
「そんなスパイなんぞ、どこの誰が送って来るんだい」という問いに歳三さんは「土佐です」と間髪入れず答えます。
慌ててしまったのは新見です。そりゃもう「お前がスパイだな」とバレバレなぐらい大慌てで間者狩りを却下しようとします。
そこへ追い打ちをかけるようにあの娘が…あの計画を聞いてしまっている(可能性のある)証人が目の前にいるのです。
新見、焦り頂点。もう気が動転してます。
娘が新見の姿に気付いて表情を変えます。それはあの計画を知っているがゆえのことか、
それとも単純に 「自分を怒鳴った怖い人」 として子供の心で怯えているのか…
おそらく後者だと思うのですが、新見は刀を抜き、そして……
余談ですが、娘を見て近藤さんが「お、女の子だ」とホホを染める横で土方さんが
「ストライクゾーンから外れている」とばかりに「なんだガキか」と言って本当に興味無さそうな表情をしているのがいいカンジ。
そうだよねえ。女なら何だっていいわけじゃないよね…
「武士以上に武士らしくなる」と言って故郷を離れ、大義の為幕府の為そして近藤勇の為に剣を血に染めてきた。
それを以蔵に思いっきり否定された歳三さん。
「お前は単なる人斬りで、”大義”とか”武士”だとかは建前だ。利用しているだけだ。人斬り行為を肯定するために。」
心の奥深くにある本当の自分の姿を見透かされてしまったようで、歳三さんの自信は揺らぎます。
「俺は、ただの人斬りか?」と、歳三さんは山南さんに己の迷いを打ち明けるのでした。
…こういう立場でこういう悩みを相談するんだから、ここでの歳三さんは山南さんにかなり心を許してるみたいです。
いや…だって弱いところをさらけ出す事になるんだから、このテの相談は相手を選ぶでしょう。それに土方歳三ともあろうお方だし。
副長っていう同じ役職っていうのもあるけど、やっぱり山南さんなら茶化さず話を聞いてくれて、
真面目に何かしらアドバイスをくれそうだからかな?
山南さんは歳三さんを非難しませんでした。むしろ「気にせずもっと頑張れ」と励まします。
さらに「時代が君の剣を必要としている」とまで。
しかし…今回のこの2人のやりとりを見ていると萌えより先に哀しさというか切なさが来ます。
話を聞いて貰ったあとの歳三さんから山南さんへのセリフ、
「あんたは長生きしてくれ」 といい、
山南さんの独白「ずっと、きみたちと同じ道を歩いて行けたらいいね」 といい…
今後の彼らが辿る運命を思うと…(溜息)
今回のこの2ショット、雑誌掲載時はフツーの精神状態で読んでいましたが
改めて読み返してみると……アヤしい描写がてんこ盛りですな!
「からかうなよ」と眉間にしわを寄せて照れる歳三さんと、それを見て微笑む山南さん。
イイ男同士が…
それにしても今回の歳三さんはどれも美しかった。特に3ページ目の1コマ目と4コマ目。
1コマ目の横顔とサラサラな髪が美しい…それと4コマ目の憂いを帯びて陰のかかった表情とか。
歳三さんに限らず、盛田先生の描かれる”横顔”が好きです。
1ページ目から山南さん、平助と歩いてますけどもはや「盛田先生本人が描く阿南&烈・パラレル同人誌(時代劇編)」に…
それはさておきこの2人の話から見ると2人とも「土方さんのことは”嫌い”ではないけど、どうも最近”苦手”」な印象を受けます。
「京に上ってからの土方さんは時々怖い時がある」という平助の本音と、山南さんの表情からそれが分かります。
そんな時、2人のところに「賊に押し入られた」と言ってそこの料亭の主人が助けを求めて来ました。
駆けつけた時に荒らされている騒ぎはなく、「賊」は2人を待ち伏せしていたのです。
(つまりさっきの料亭主人っぽい人もグル?)
敵に斬りかかられ、無我夢中で斬り捨てる山南さん。(この時の山南&平助による殺陣シーンもかっこいい)
全てが終わって返り血を浴びた山南さんは改めて、歳三さんの悩みを理解します。
この騒動は新見からの依頼で、以蔵が差し向けた者による仕業でした。
本当は歳三さんを狙っていたのですが、人違いで山南さんが襲われたのです。
土方暗殺計画について話し合っているところへ酒を運んで来るウエイトレスちゃん(推定10〜12歳)。
粗相をしてまった瞬間の、以蔵の表情が面白いです。
しかしこの少女の描写、すっごいチカラ入ってますね〜v
カモっぴは酔っぱらっていてもお強いです。
スピード感に溢れた殺陣シーンとその直後のマヌケっぷりとの落差が激しい。
カモ、言動がジャイアン臭くてイイ感じ。お前の物は俺の物、俺の物も俺の物。
そんなカモっぴをよそに、路地裏の戦いは続いております。
が、土佐側の同士から以蔵に引くように命令が。そんなわけでこの勝負ひとまずお預けです。
去り際に以蔵が何だか気になる言葉を残して行きました。「お前は流派もお前自身も、人斬りに徹している」と。
つまり「俺と同じにおいがする」と見なされたのです。
初めて人を斬った時に快感を覚えた事を見透かされているのか…
ところで大河にしても「燃えよ剣」にしても、歳三さんは山南さんを嫌ってるっぽいですが…
盛田先生が描かれる所の歳三さんと山南さんは仲が良いみたいで、何となく嬉しいです。
だからってヤオイ萌えはしない…しないと思う…けど、
盛田先生がソレっぽい描写をすれば一発で染まる自信はある。(!?)
この阿南さ…もとい山南さんは穏やか〜でいい人ですね。
その裏側で何やらきな臭い動きをする人がいます。
しかし悪い顔してるなあ、この人。
ついにご対面、歳三さんと以蔵。
土佐勤王党に囲まれて四面楚歌状態の中、以蔵氏の見開かれた目が
まさにキじるしで不気味な感じバリバリです。
ちょっとパニックになりそうなこんな状況でも冷静に戦況を判断して僅かな隙を見つけ
斬り込んでいく、このスピード感による「動」と、
鬼の勢いでたった1人多人数を斬り倒した末、狭い路地裏で仁王の如く構え見据えている「静」。
かっこいい!!萌えではなく(イヤもちろん萌えも含まれるけど)
ここは、このシーンは「漫画」としてかっこいい!そのすぐ次ページの1/2ページ歳三さんのアップもね。
すぅごい気合い入れて描かれてますねこの歳三さん。盛田先生の土方歳三氏に対する思い入れが伝わって来ます。
よっぽどお好きなんですね…
血みどろの死体を両脇にして路地裏にて対峙する2人…
見開きページで迫力があってここもすごくいいんですが
悲しいかなその後の激突はちょっと動きがぎこちないかな〜。そんな気がします。
そこへ酔っぱらったオバQ…じゃない、カモカモがやって来ましたよ…?
幕府に肩入れする者を暗殺しまくる、という輩に襲われた歳三さん。
前回の最後で「浮かれてる場合じゃねえな」と言っておきながら眼が輝いてますよ。
集中線を背景にしょって、イキイキしてます。
強いヤツを目の前にして「オラァなんだかワクワクしてきたぞ」とのたまう、全宇宙最強の男のように。
なぜそんな危険な目に遭いながらも楽しそうなのかというと、それは3ページ目で総司が説明してくれてます。
総司、4ページ目の「山南さん?」の時の表情が色っぽくて素敵ィー!
そんな彼の後ろで猫とじゃれてる平助ッ!平助ったら!猫をかわいーと言っているあんたが一番かわいいぜ!
以蔵の描写は病的というか、ちょっと淋しげな、幼さの残る狂気、と感じ取れました。ほんとに、暗い剣。
短刀の刃先を這うかたつむりをじーっとみつめつつ郷里の唄を口ずさむところとか。
んー…7ページ目は目の錯覚ですかのう…?刀を持つ左腕がちと胴体と不釣り合いな気がするんですが…
殺陣の描写は相変わらず上手です。
以蔵の剣の腕がどれだけ凄いか、小さな技で見せている所もすごい。
例えば「さすが人斬り」と言った仲間の1人にあっという間に鞘から抜いて剣先を喉元に突きつける所の「速さ」とか。
仲間がとうとう命を奪われ、改めて事の重大さに気付く歳三さん。
冒頭でワクワクしていた自分を戒め、反省し、「副長」としての自覚を持ち直します。
そんな中、殺気を感じて振り向くと、以蔵が目の前に……
組織ある所には大抵、派閥というものがあるようで。
試衛館の近藤派と、芹沢率いる水戸派にこの時”浪士”組は分かれておりました。
このままではあの時、黒船の時の兵士達のように組織が組織として機能しない。
船頭多くして船 山を登る…というか統率が取れずに空中分解してしまうことは目に見えている。
そんなわけで、役職決めです。
しかし芹沢鴨…この人掴み所がよくわからない。
どうでもいいが「わしでしょ。」の背景トーンは先生が「メルヘンなやつを2,3枚」とか指示を出して
アシさんに買って来てもらうのだろうか。あ、通販があるか、安くなるし。
「局長にふさわしいのは近藤勇」と言い切った歳三さんの、揺るぎない意志の力が眼に表れていてカッコイイです。
俺は間違った事は言ってない!という確固たる信念。
歳三さんのみならず芹沢氏もね。「近藤氏と並んで新見も局長に」と懇願(?)する時の眼。
こんなにかっこいいシリアスな眼をしても、唇はオバQなのね……っっとと、言わざる。(・m・)
そんな中、「天誅」の声と共に近藤・土方に襲いかかる刃。
難なく斬り捨てますが、2人を狙うのは独自の訛を持つ集団…
その中にひときわ黒い輝きを放っている者がおりました。
それは天方院高校のオガ…ゲフン!ゲフフン!!もとい人斬り以蔵、岡田以蔵でした。
舞台は京都に移り、センターカラーで登場です。
7ページ目までは普通に読めました。普通に。
8ページ目。おう?盛田先生にしては珍しく下ネタギャグですぞ!?
そして9ページ目…私は夢を見ているのかと…。
阿南さああああああああああああああん!!!!!
烈うぅぅぅうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅううううう!!!!!!
ギャー!ちょっと待って下され!私にだって心の準備ってもんが!(←??)
会社から帰って来てコートを着たまま台所でヤンキー座りしつつ、ヤンサン読んでるところへこの衝撃。
ひっくり返りました。ええ、山上たつひこの漫画の如く反り返るように。
先生狙いすぎです!デューク東郷よろしく凄まじい狙い撃ちです。私の汚斗女(おとめ)回路はもはや木っ端微塵です。
「さあ喜び踊り狂え、この腐女子め!」という先生の思惑通り、その掌の上で文字通り踊らされているワタクシ。
いや…自意識過剰かもしれない。ちょっとここで冷静になってみる。
しっぷうどとうの方の阿南さんって山南さんが元ネタなんですかね?
「阿南」という苗字は大分を始め九州によく見られるのでその辺からかと思っていたのですが。
(栃木でいう「宇賀神」さんみたいなもんか)
そして藤堂平助…すんません。ワタシもう烈にしか見えません(困笑)
しかも烈よりキュートさ30%増量中。今回出てきた彼は全コマ全部可愛い(うっとり)。
コピーして切り取って定期入れに忍ばせておきたいぐらいに美しく描けてます。
三国志についてマニアックな話をしている所、イイなあ(笑)
今改めて気が付いたんですけど「忠臣蔵だよ山南さん!!」と両拳握りしめて熱く語る近藤先生、どうしちゃったんだ。
新撰組のだんだら羽織の元ネタが忠臣蔵から来ているので力説するのもワカル(笑)
「京都に来てから浮かれてるんじゃないかお前ら」と隊士達に物申す歳三さんにとんでもない事しでかす総司。
14ページ目を開いて、私もう死んでもイイと思いました。好い男同士がイチャイチャと…(☆_☆)ある意味夢が叶った瞬間。
この総司の笑顔も半端じゃなくいい感じです。相変わらず点描トーンの似合う男だ…
芹沢鴨登場シーンにビックリしている私。いえ芹沢氏本人にではなく、肩に担がれている女性に
描いちゃいけないものが描かれていて「いいのか?」と心配になりました。
最後に真面目に一言。
今回はことさらコメディというか、ギャグというか穿った見方をすればボーイズラブ系同人誌というか
軽いノリが多い回でしたが、大河ドラマを意識してあえてそう描いてあるのでしょうか?
私個人としてはたまにはこういうのもOK・大歓迎なのですが。盛田先生が無理して描いていなければ。
前回に引き続き、ちょっと慌ただしい感じがする展開です…
あれから4年が経っても、試衛館に歳三さんの姿はありませんでした。
天然理心流の献額をたてかけようとして、届かずに難儀している勝太先生の上から惣次郎が…
あんなに小さかったのに立派に大きくなった惣次郎がひょいっと、いとも簡単にたてかける、っていう
こういうシチュエーションはなかなかツボです。
勝太先生はこの時「勇」って名乗ってたんですね。
時代の流れによって日本が揺れに揺れている・そんな雪の日、歳三さんは帰ってきました。
いつからか試衛館にいる永倉新八氏と初顔合わせです。
ああ…何となく「蒼のデラシネ」の船長さんみたいな雰囲気ですよ。
それにしても8ページ目の惣次郎の表情、イイなあ。今までの盛田作品でこういうキャラクターは初めてです。
歳三さんもこの時は別に試衛館に戻ろうという意志は無かったのですが、
どうしてもやっておきたいことがありました。それは、17歳の頃からの目標・でこっぱち=島崎勝太を倒すこと。
剣を交えんと相まみえる2人。5年の間に研ぎ澄まされた「気」がその修行の凄まじさを物語ります。
眼の表情なんか、もう今にも噛み殺しそうな勢いです。殺気がビシバシと。
でもその殺気が電流のように目に見えてビビッ、ビビビッと勝太せんせいを襲っている描写が
いかにも(悪い意味で)「マンガ漫画的表現」で、「なんだかなぁ(^^;)」と。
命を懸けた試合の、打突の瞬間に間に入って剣でもって割り込んで止める惣次郎。
「いやだな…何本気になってんですか。」
かっこいいいいーーーーー!!しかもよく見たら真剣での試合の間に入って木刀で止めてますよこの人。
木刀が8分目ぐらいまでサックリ切れてますよ。
命がけの試合応えてくれた「でこっぱち」に礼を言って再び試衛館を立ち去ろうとする歳三さんを
勝太先生は滝のような涙で引き止めます。この辺のギャグというかコメディっぽさは、やはり編集部からの指図ですか?
大河の「新選組!」が脚本・三谷幸喜で軽いノリらしいからウチもそれにならってそういう風にしようって魂胆?
…まあ別に盛田先生が楽しんで描いておられるのなら問題ないのですが。
念のために言うと漫画家の意志尊重と同様に、読者の求める物・市場に応えるのも大切ですよ(何だかんだで商売だし)。
でもこの編集部には誠実さが見られないのです。舞台裏で操っている糸が丸見えなんです。軽薄なんです。
京都に向かう所も、もっと丁寧に描いて欲しかったな…
むーー…おおかた予想していた通りバタバタと解決してしまったぁ…
惣次郎の体についた「血の臭い」問題ももうちょっと引っぱるのかなーと思いきや。
大源流の弟者の言い分を聞いてたら、もう無条件であの双子の片割れ・さみしん坊を思い出してしまった。
外見は月とスッポンだけど。
あ、そうそう。掲示板の方で教えて頂いたことなんですが、
盛田先生は基本的にモブ(その他大勢)は先生自ら描かれるそうです。
大源流の下っ端門弟が大勢かかって来てましたが、あの細かい1人1人丁寧に描かれていて、ビックリ仰天です。
「しっぷうどとう」の見開きページの観客も、私てっきりアシスタントさんが描いてるのかと思ってたのですが。
聞いた話では剣道の道具もご自身で描いていたとか。
開き直ったというか腹を決めた歳三さん、かっこいいです。
歳三さんに限らず、何かを守ろうとする・揺るぎない意志を持って前に突き進んでいる時の人物の眼は
命の輝きに満ちていて、すごく魅力があります。
そういう特別な時以外でも盛田先生のキャラクターの眼はイキイキしていて、
本当に地に足をつけて「生きてる」って感じで、見ていると元気になります。
学習院大学卒・同大学院卒で元英語の教師でキャスターも出来て教養ある俳優、柴田光太郎氏も
「登場人物の目に”勝負”を感じる。」と絶賛してました。
そう言う私は別に東大や早稲田や慶応のような偏差値の高い大学は出ていないけれど、
ちゃんと「見る目」とセンスとある程度の常識が備わってあるので、柴田氏同様に
盛田先生の絵を高く評価しています。
だから先生、目の描き方、変えちゃダメです。
===〔注〕今回は一般の男性の方には一部不愉快にさせてしまう恐れのある記述が含まれております。誠に恐れ入りますがご了承下さい。===
今号は電車の中で何度絶叫しそうになったかわかりませぬ…
とにかく惣次郎!惣次郎が!
16ページ目の、たくましくも幼い両足の真ん中に実る青い果実よりも
「誘い受けか!?」と勘繰ってしまうほど色気を漂わせながら背負う点描トーンの妖しさよ…
個人的にツボだったのが 「若先生から貰った大事な着物……よごしちゃった。」
何なんだこの青年誌らしからぬオーラは…惣次郎ったらそのうちバックに花も背負いだしそう。
11・12・13・17ページ目と畳みかけるように続く少女漫画的点描(点描風?)トーンと来て
最後の「若先生ぇ…」でノックアウト。(←「ぇ」がポイント) 濡れた髪が頬にはりついているというオプション付き。
参りました。(ひれ伏し)
盛田先生…ホントに、JUNE描いてみませんか…?いや真面目な話。
筋肉と筋肉のぶつかり合いみたいなあからさまな方向のよりもプラトニックな部分重視で。
盛田作品に出てくるセリフの端々にそんな才能がキラリと光っているので一度「本物」も読みたいな、と。
(例) 『しっぷうどとう』阿南さん→古橋へ:「古橋!お前は誰にも渡さねえ!」
『電光石火』勝之進→光之介へ:「あんたと一緒なら、どんな目に遭おうと構いやしなかったさ…!」
このセリフのセンス…オタク女が束になってかかっても敵わない。嗚呼なんていうか清々しい敗北感…
ここら辺で真面目な話に戻りましょうね。
「人を斬るってどんな感じ?」と歳三さんに問う惣次郎に、平成の12歳を見る思いがしてゾッとしました。
でもとりまく環境が異なるからその本質は全然違いますけどね。
人の「死」を視覚と嗅覚で知ってしまった惣次郎と、命の重みそのものを知らないまま虚構の世界で
殺しを楽しむ事を覚えてしまった平成の12歳。(だからってゲームやアニメがダメと言うわけでは決して無いです)
惣次郎の時代はそれこそ殺るか殺られるかの世界だったけど現代はよっぽどのことが無い限り
命の危険にさらされる事もないからな…ああ…でも今の世の中物心つかないうちから親に殺される時代だから
そうでもないか。
話変わって前回の歳三さんの「生理現象」ですが…やっぱり本当に死を覚悟すると種の保存本能でああなるのか
とか何とか私も色々考えましたが…単純にエクスタシーを感じてしまってたからだったのね歳三さぁぁん
はーそれにしても今回歳三さん全てのコマがかっこいい。惣次郎も10ページ目の横顔がかっこいい。
何回見てもウットリです。
ビックリした。最後に出てきた見覚えのある人影にもビックリしたけど
正気を失った所にかけつけた勝太先生に向かって振り向いた時の
歳三さんの「状態」にもビックリした。(苦笑)
まあ、生理現象だし。それにああいう状況だともう生きるか死ぬかの「本能」の状態だから、
本当にああなっちゃうのかしら?戦場とか。「ドラゴンヘッド」の1巻あたりにもそんなシーンがありましたな。
女にはよく分からない世界です。先週から股間にチラチラ見える白い物も気になってはいたのですが
(ふんチラ?どしチラ?)でも下着できっちり締め上げてるのにあそこまで上がるものなのかな?はて?
ああでも普段2週も3週も間を置いて更新してるくせにこういう時にばかり
水を得た魚のように喜び勇んで手を付けるなんてコイツは…と呆れられてるかも。
でもそういうのを抜きにしても、7ページ目2コマ目の、狂気な歳三さんは色っぽいです。ドス黒いオーラ放ってて。
11ページ目の惣次郎、女の子みたいに可愛いなあ。
バッサリと斬られた(自分が斬った)荒木殿の死体を見て、吐く歳三さん。あの周辺は凄いでしょうね。
死体も肛門などの筋肉がゆるんで自然に中身が出てるだろうし。
血と糞尿とゲロと勃起。命ある生身の人間による「におい」。命の重み。
今回の件と、勝太先生の昔の体験談を耳にして歳三さんは今後どう変わるのか…
そして最後の某極楽ま…ゲフンゲフフン。
この時代、相手と向き合って「刀を抜く」という行為が、どれほど ”重い”かが痛いほど伝わります。
平成の馬鹿ガキが渋谷でナイフ振り回すような、そういう類の輩と比較するのが失礼な程に。
命の重みを解っている者が手にする刀と、命の重みはもちろん他人の痛みも分からぬ者が手にする刃物は
全く別物です。
更に武士は自分の命の他にも流派とか名前とか色々背負っており、「自分の信じた道や信念のために剣を取る」
それが「武士の剣」だということに歳三さんは気付きます。気付くと同時に死を意識するのでした。
一度刀を抜いたら、選択肢は一つ。勝負すること。どちらかが死んでどちらかが生き延びること。
「冗談言おうが土下座しようが…何も通用しそうにねえな」と一瞬逃げ道を考えて葛藤する歳三さんの内面描写がリアルです。
本物の武士を目の前にして「自分はこれから死ぬんだ」と、今から「どう戦うか」より「どう死ぬか」を考える、
心の中のもう1人の歳三さん…心の中の弱い自分はますます後ろ向きになり、かっこよく死ねるかどうか迷い始め、
しまいには「死にたくねえ」と震え出す始末。そんな自分を大きな独り言で一喝する、その辺の心の描写が秀逸。
荒木殿は「許せ」と一気に斬りかかりますが、出逢った頃に酒を交わして楽しんだ思い出がよぎり、
罪悪感からか打突の瞬間眼を閉じてしまいます。
己の命が継続か強制終了か、まさに生死の境目にあるその時、歳三さんの脳裏に去来するのは2人の、明るい月。
2人の武士が自分に向けた言葉を思い出した瞬間、歳三さんの体は前に踏み出し、
「相手に首をくれてやる・死ぬ覚悟」で荒木殿の刀めがけて飛び込んで行った…が、僅かな差で刀をかわして、
気が付くと坂本龍馬に教わった、「人の斬り方」の時の、まさにあの時の体勢に…
この間までの「優しい男」のままであったら、彼はここで寸止めにしていたでしょう。
せっかく出来た、気の許せる「友達」。私も出来ればそうであってほしい・そうなればいいなと思ったのですが、
次のページを開くと、歳三さんは以前の「優しい男」の殻を破り出ていました。
初めての人殺し。分かり合えた、ついさっき本当の友達になったその人は
刀を握ったままの両腕は前へ。胸から上は後ろへ。足はそのまま大地を踏みしめ、
3つに分解されたただの肉片となって歳三の前に転がるだけでした。
直後「この野郎」と斬りかかってきたボンを今度はさっきとは違って一片の迷いもなく斬り捨て…
次週49号は休載ですね。ということは50号は、もしやカラー!?やったぁ!
この「月明星稀」、今までは読んでいて何かしら”迷い”みたいなものを感じておりましたが
今回のは地に足がついていて、グイグイ引き込まれていきました。
今週は良かった!面白かった!!
勝太先生は、この歳三さん宛の書状の内容が果し状だって事を知っていたのかなあ。
まさか本人に無断で読んだりはしないと思うけど…
それとも「違う流派の者から差し出された手紙は果たし状」と思えということなんでしょうか。
お見通しなのかどうか定かではありませんが、勝田先生は「必要な時が来るからこれを持ってろ」と
真剣を差し出します。「(荒木殿に会いに行くときに)持って”行け”」とは言ってませんが、
遠回しなだけで実はそういう意味なんでしょう。刀を受け取った歳三さんもそう察したらしいです。
が、歳三さんは荒木殿を信じていたので敢えて渡された刀を持たずに待ち合わせの場所に赴きます。
まさに無防備な丸腰状態で現れた歳三さんを見て、荒木殿は心を打たれます。
ここまで信じて貰えると感無量だよね…
で、人目のつかない原っぱに連れて行き、いきなり歳三に向かって土下座する荒木殿。
潔いですな!自分側に非があると思ったら、相手が年下だろうと階級が下だろうと関係なく頭を下げる。
100年後の現代人にはそれが出来るかどうか…
非を認めるどころか、自分の失敗を部下になすりつける人。一度認めても「でもね!」と屁理屈でもって
「そういうわけだから私は悪くないわよね!?」と結局は撤回する人。
自分の失敗はごまかしてトンづらして、下っ端の失敗はガツンガツン責める人。
あーーーーーやだやだ。日本人に荒木殿のような武士の心は消滅してしまったのか。
おっとすんません。日常の個人的な不満が湧き出てしまった。
土下座する荒木殿を見て歳三さんは驚いて「何で俺みたいな薬屋に頭を下げるんだ、武士なのに!」と諫めます。
が、荒木殿は「武士だから、頭を下げるんだ」と…。
武士だから、命がけで家と名を守る。自分に非があるならその汚名は何をしてでも洗い流す。
そんな荒木殿に歳三さんは「(荒木道場側の門下生とのいざこざは)もう別に気にしてないよ」と、さらに
荒木殿の流派と道場ににエールを送るのでした。手を握り合ってお互いを認め合う2人。
…と、そんな所へあの門下生のボンボン共が現れたのです。荒木殿の良心を利用して欺き、
歳三さんを亡き者にしようという魂胆。歳三さんに誤解され、一門の名が更に汚れ、絶望の荒木殿。
(この時「もうだめだ…」の荒木殿、ほんとうにもうダメって表情で妙な感じ)
せめてもの誠意というか、集団で1人に斬ってかかることはせず歳三さんに真剣を取らせ、
サシで勝負しようと荒木殿は言います。
芽生え始めた友情は、互いの命を獲り合う修羅の道へ…
何やらわたくし、アンケートのプレゼントで漫画制作ソフトなるものが当たってましたが…
もちろん有り難いことですし嬉しいですが、その…「月明星稀」をもっと前の方に載せて貰えるともっと嬉しいな…
もうこうなったら後ろの方でも何でもいいから、「月明星稀を絶対に打ち切りません。作者が納得いくまで描かせます」
という内容の念書でも書いて貰いたい気分です。
それにしても…私だけかなあ。掲載順位にここまで執着してるのって。
今までの経験上、「作中でタイトルコールが出たら終わりが近いと思え」という法則が自分の中にあるので
今回は更に追い打ちをかけられた感じです。例えば某誌の某経済漫画のように。「男たちの好日に乾杯じゃーっ!」
てぇか、新撰組結成する前に終わってどうするよ…
龍馬に打ちのめされて大勢のギャラリーから腹抱えて笑われた歳三さん。次ページの
「ここで笑った者達は10数年後、京の都でその名を聞き、恐怖で顔を引きつらせることになる…」
というナレーションと共に上段の「笑われてる敗北の薬売り・土方歳三」と
下段の「ダンダラ羽織に身を包み京の都を進む鬼の副長・土方歳三」を
対比するように描かれた2つの後ろ姿がかっこいいです。
龍馬さん、あなたが「優しい男だ」と言っているその男は10数年後、古高俊太郎という人にあんな事やこんな事をして痛めつけるのですよ。
ロウソクを、こう…(以下自主規制)まああの京都御所を焼いちまおうなんて目論んでいる方に問題があるのだが。
龍馬さんのセリフ、「農民、町人、商人が今の日々の暮らしを支えている。一番てっぺんにいる武士だけが何もしていない。」は
今の平成の世の中にも言えることですね。ああこの時の龍馬さんの眼には確固たる信念、「志」がうかがえてかっこいいです。
坂本龍馬という、これまた10数年後に日本そのものの未来を変えてしまう男と出逢い、その男としての大きさを感じた歳三さんは
秋の夜の空に光る月を見て考えるのでした。月の輝きが強すぎて、周りの星など消されてしまって見えやしない。
月が龍馬や勝太先生に見えます。そして自分はその者達の光の後ろで陰になっている小さな星…
家に帰ると勝太先生が起きて待っていてくれました。その手には荒木氏から預かった書状が。
「話があるから今月の10日に千駄ヶ谷の八幡宮に来て下さい」という内容でした。
ただの話し合いでは済まなそうな感じです。
余談ですが上記で語っている「某誌の某海藻系経済漫画」の作者の方が、
これまた新撰組の漫画を読み切りで描いておられたので早速読みました。その感想は日記のページにて。
これはそう、アレだ。きっとそうだ。そうに違いない。
編集部がですね、故意にそういうことをして、ここの反応を見ようとしてるんですよ。
「第6話の時に見た夢が正夢になったわ!オーマイガーっ!!」とここで泣き叫ぶ伊原の姿を見て
腹抱えて笑ってるんですよ。いわゆるドッキリですよ。本当は人気あるんだけれども、そんなお遊びしてるんですよ。
で、来週何事もなかったようにヘルメットかぶって「ドッキリ」の看板持って現れて、伊原にピコピコハンマーで叩かれる、というオチですよ。
そうなんだよな!?そうだと言ってくれ!イヤ、言って下さい編集部!!!!!!!
上位じゃなくてもいいから、せめて大河が始まるまでは何とか真ん中ぐらいに載せて下され…(心の中で土下座)
歳三さんからの試合を受けて立つ龍馬。しかしそれは先ほどのボンたちに接するように「ワザと負けて満足していただく」という
甘い剣でした。当然納得いくはずもなく、かえって不愉快になる歳三さんは「本気で仕合え」とすごみます。
その時の歳三さんはまさに武士の眼、漢(おとこ)の眼。
何かある毎に言ってますが、こういう時の「熱い眼差し」を描かせたら盛田先生はピカ一です。
一介の物売りが武士になりたいというのを聞いて、龍馬は「防具無しで、木刀でやろう」と言い出します。
第1話の歳三さんと同じ事言ってます。ここで流石に真剣を使ってではないでしょう。
そしていよいよ真面目に相手してくれる龍馬は下段に構えました。
両者踏み込み、歳三さんの剣が龍馬の額を切り、勝負あったかと思いきや…龍馬は歳三さんの「道場剣法ならでは」の
「今一歩踏み出せない」優しい剣を一瞬にして圧倒します。剣道←|→剣術 のボーダーラインすれすれで止まっている歳三さんに
龍馬は人を殺すためには刀のどこを使ってどうさばくか具体的に歳三さんの体でやってみせるのでした。
歳三、北辰一刀流の前に完敗…!
微妙〜にじわじわと掲載順位が後退している…
ああんごめんなさいごめんなさい、アンケート出しますからもうこれ以上後ろに行かないで…
じつは正直言うと私、その…打ち切りが怖くて怖くて、作品を作品として楽しめていないのです、今。
本来なら楽しみで仕方がない発売日である木曜日も、表現するなら「憂鬱」の2文字。
以前なら考えられない気持ちです。(というかファン失格だな私)
毎週ビクビクしながら目次ページをまず見て掲載位置を確かめてから読み始める…その繰り返し。
ヤングサンデー公式HPでの盛田先生の、恐ろしく切羽詰まったコメントを読んでますます不安になり…
こうなったらヤンサンを100冊買ってアンケート100枚出そうかとも考えたり。(コピー不可だから)
270円×100=27,000円、ハガキ50円×100=5,000円。合計32,000円
これだけなら財形貯蓄からどうにか出来るかなーとか考えましたが、それを毎週だから32,000×4として
12万8,000円…伊原の月給がほとんどなくなります。それ以前にヤンサン100冊も集められるのかが問題(苦笑)
宇都宮と近所のコンビニ・本屋を捜してもせいぜい30冊がやっとでしょう。
拙サイトをご覧のみんな…オラに元気を分けてくれ…!(アンケート出してくれの意)
はい!本題いきます!北辰一刀流・千葉道場の他流試合に参加し、坂本龍馬と剣を交えようと目を光らせる歳三さんですが、
他の選手たちの仕合う様子を見て失望します。そこには本気で剣の腕を試そうという覇気に満ちた者はいない、
金持ちのぼっちゃまを相手に勝たせて「お見事でござる」「さすがでござる」という感じの「剣術ごっこ大会」。
「これじゃ大道芸だ」と呆れる歳三さんの視線の先には周囲と同じように、どこぞのぼっちゃまに拍手を送る龍馬の姿が。
その頃、試衛館では勝太せんせいと荒木さんが対面していました。
門弟の喧嘩の真相を確かめようとした荒木さんは、小さな田舎道場ながらしっかりと手入れされた室内と
塾頭・島崎勝太の人柄を見て「通りがかった者に喧嘩を売るような人物を出す環境ではない」と察します。
そしてこれを歳三殿に、と薬を置いて帰って行きました。もちろんあの騒動については触れずに。
陽も傾き、大会が終わろうとしても歳三さんは帰りませんでした。そして終了の合図が響き渡ったとき、
とうとう歳三さんは立ち上がります。15ページ目の歳三さんの、光る眼がかっこいい。
そして対戦相手として「あんただ」と龍馬さんを指名するのでした。
しかし…よくもまあこんなにいけしゃあしゃあと嘘がつけるもんですな。この旗本ボンボン共は。
荒木さんはいい奴なのに。ボン共はさも自分たちに非がなかったかのように言いくるめたけど荒木さんは半信半疑。
一応はボン共の話を聞いて、自分の目で確かめるべく試衛館に赴き、塾頭・近藤さんと対面します。
そんな事になっているとはいざ知らず、歳三さんは黒船事件の時に見かけた男・坂本龍馬のいる道場へ足を運びます。
そこは試衛館とは比べ物にならないぐらい規模が大きく、この日は他流試合が行われて賑わっていました。
当然歳三さんはその大会に参加すべく申し出ます。
そこで女子に騒がれていたのは坂本…ではなく、なにやら性格悪そうなイケメン4人組。(人を見かけで判断してはいけません)
あー…話はずれますがここで美形集団にキャーキャー言って追っかけてる女子のモブとか、日傘の下のぼっちゃまとか、
これ全部盛田先生が描いている…わけないか。アシスタントさんなんだろうけど、絵柄が盛田先生色に限りなく近くて
違和感無く自然に溶け込んでいてすごいなあ、と。
たまに別のマンガでアシスタントさんの個性というか自己主張が強すぎて、画面を台無しにしちゃう場合も見受けられますが
(昔「ス●ムダ●ク」では同じコマで観客にセーラームーンが2人もいてゲンナリしました。プロの原稿の上で自分の萌えキャラ書いて遊ぶな!)
こちらのアシさんは優秀らしいですね。あ、15ページ目の選手の中に盛田先生がさりげなくいる!
さて目的の坂本龍馬もみつけ、歳三さんの腕試しが始まります。
でも龍馬さん、鼻ク●…ほじっても人につけちゃダメだよ(笑)
いよいよ薬の行商に出た歳三さんです。
試衛館に来なくなった歳三さんのことは勝太先生の耳にも入りました。
「また何かおっぱじめやがったなアイツ」と心配するまでもなく何かお見通しの様子。
「アイツのことだから多分元気だろう。出席」という松浦先生のようです(究極超人あ〜る)
まったくもうあの人は!とプンプンしている惣次郎可愛いなあ。
この惣次郎、私の頭の中では鈴木富子さん(キッカーズの翔くんとか)の声で喋ってます。
(…あまりにも突然の訃報にただただ驚き、信じられませんでした。慎んでご冥福をお祈りいたします。)
さて、その歳三さんは薬売りの名目で道場回りをして剣の腕を磨いている模様。
大源流・荒木道場にはご贔屓にしてもらって、試合にも応じて貰ってるようで。
師範代・荒木伝之助は一介の薬屋(としている)である歳三さんにも気持ちよく接してくれるいい人。
「お人好しだな、長生きできねえぞ」という歳三さんの何気ない独白が、悲しい伏線になったりしませんように…
こうして天然理心流以外の流派と剣を交えながら腕を磨いていく歳三さん。
順風満帆に見えた彼の活動にも早速暗雲が見え始めました。
この荒木道場、門下生の中に第3話で肥桶につまづいて農家の娘さんを集団で虐めていた
あのボンボン侍たちがいたのです。…
先週休載だったのはセンターカラーの準備のためでしょうか。
髪がつややかできれいですね歳三さん。
そして今週出た出た石田散薬。史実では薬の行商をしながら武者修行して、
その途中に近藤さんと知り合うことになってますが…まああれです。
「これは歴史上実在した人物を中心に描いたものですが、物語はフィクションです。」と書いてあるし。
あー…さて私事ですが最近この感想レビューのページが遅れて申し訳ございません。
理由にするにも恥ずかしいのですが私、新撰組については全く無知でして…つまり初心者です。
基礎知識を得ずしてヘタにあれやこれや書いたらかえって恥かきそうで、足踏み状態だったのです。
今現在手元にある新撰組関連資料は「燃えよ剣(司馬遼太郎)」、「歴史群像シリーズ31・血誠新撰組」、
「別冊宝島832・新選組漫画列伝」…だけです。「風光る」は漫画喫茶でちょろっと読みました。
宮本武蔵については「六三四の剣」にハマった当時すごい勉強してたのですが、
今大人気の武蔵漫画は…もともと吉川英治氏のフィクション部分が強いのですが、
それ以上に作者殿の自我が強くてついていけません。単行本も16巻までしか集めてないや。
はてさて、薬売りになることを思いついて薬をわけてもらおうと実家に帰った歳三さん。
そこで兄たちからあれやこれや言われながらも大事にされているのが見てわかります。
あーやっぱり昔の兄弟はいちばん上と下の子の年がすごい離れてるのねえ
歳さん末っ子だし、そりゃあ可愛がられるわ。基本的に末っ子って、何やっても大目に見られるよね…
これ書いてる今は休日の昼11時なのですが、朝のうちに風呂掃除・洗濯・朝食・後片づけを済ませた私の後ろで
末妹はまだいびきかいて寝てます。22になるのに…バンビのぬいぐるみなんか抱いてます。ぶん殴りたくなります。
…おっと。つい興奮してしまいました。自分のことであれやこれやみんなで騒いでいる横で歳三さんが始終困り笑いを
浮かべているのが印象的。特に11ページ2コマ目の複雑そうな表情もいい感じ。
薬屋の真の目的は武者修行なんて言えないよねえ。だから彦五郎兄さんに「武士になるのをあきらめるのか」と聞かれて
その場では「俺なりに考えてのこと」と答えたのでしょうか。
目を離した隙に彦五郎さんの子、彦吉が転んで額をケガして「傷が跡になるかもな」と落胆する彦五郎兄さんに
「男の子の向こう傷だ、めでてえやな」と前向きに甥っ子を見つめる目の輝きに、彦五郎さんは
「コイツはまだあきらめちゃいねえ」と確信するのでした。
その目は幼い頃の歳三が「武士になるんだ」と夢を語った時と同じ輝きをしていました。
しかし彦五郎兄さんの回想チビ歳三さんはバックに花と点描背負ってそうだなー
意外な場面であの幕末の英雄が登場したぜよ。
ペリペリの黒船が浦賀に来まして、勝太せんせいと惣次郎と歳三さんが連れ立ってそれを「見物」に行った所に、
ばっちり武装したあの坂本龍馬がいたのです。
「お〜い龍馬」のような爽やかな龍馬ではなく、タレ目でそこらここらで放屁しそうな感じの外見。
…村上もとか先生の龍馬は実際ブッブブッブオナラしまくりでしたが。遊郭にも通うし…(「仁-JIN-」。スーパージャンプ不定期連載)
言ってることも無責任のように思えるけど、でも冷静に状況を見据えて、的確な判断をした上で発言してるのね。
「神の国・日本に大砲を構えて乗り込んでくるとは何と野蛮な!無礼な。俺は幕府を守るぞ」
と目を光らせる勝太先生の横で、迎え撃つ各藩の体制を一通り観察した後、龍馬同様冷静に考える歳三さん。
結果、出した答えは同じ「日本は負ける」。
出た答えは同じでもこの非常事態をめぐって、とった行動はそれぞれ違っていた。
歳三たちは黒船を「見に来た」だけだったが、龍馬は「黒船に乗り込んで黒船を奪うため」にそれなりの準備をしてきた。
心構えの違いが、この行動に出ていると歳三は気が付いた。非常事態にどういう行動をとるか。
出来る武士と出来ない武士。自分は「出来ない」方に属してるんだーということを自覚して歳三さんは表情を変えつつその場を去る。
歳三さん、実際まだ武士じゃないんだけどね。まあ気持ちだけが先走って根本の部分がまだまだって事でしょうか。
あ、10ページ目の歳三さん、かっこいいなあ〜
今朝方、ヤンサンでの「月明星稀」の掲載順が後ろから3番目になってたという夢で目が覚めました。
おかげで朝っぱらから疲れてます。気分は今年の夏の空のようにどんより曇り空だよ…
そんな事があっておそるおそる現実のヤンサンを開くと、真ん中より前の方に載ってて一安心。
青年誌系は某ジャンプのように人気と順位の関係が極端ではないにしろ、多少は反映するでしょう。
巻末QAの盛田先生の答えを見てさらにどんより。「チューロウ」も「しっぷう〜」も盛田先生的にはダメだったんですか?
月明の次に載ってた山田玲二氏の新連載を読んだら、かなりシビアなことが書いてあって、
他人事ながらまたもやどんよりしてしまった…
近頃の漫画家志望の若い子ちゃんたち、「絵を描くのが好きだから」だけじゃやっていけんよ。
勝太せんせは別にまだ「小さいんだから優しくしろ・子供扱いしろ」という意味で「気を遣え」と言ったわけではないのね。
でもそれがかえって裏目に出た様子。「子供扱いするのはやめろ。惣次郎が傷つく。なんたってまだ子供なんだから」という
自分が口に出す矛盾が余計に惣次郎を傷つけてきた、それに気付く勝太せんせい。
9歳の惣次郎が試衛館に誘われた際に見せた笑顔も、何か複雑な思いが2,3入り交じっていて
普通の子供の「笑顔」ではないような気がします。
勝太せんせいと2人で惣次郎を探しに出た歳三さん。といっても歳三さん、冒頭で陰口叩いてた門弟にガツンと言ってやって
「惣次郎がいなくなったら後に残るのはお前らみたいなヘナチョコばっかじゃん。やってらんねえぜ!」
という形で外に出たんですけどね。そして河原で見つけた惣次郎に木の切れ端を渡して勝負を挑む…
いつもと同じように打ち負かされた歳三さんのセリフが全て解決してくれますね。シンプルだけど真理だ。
「子供はほっといたっていずれ大人になるんだよ。おめえが泣こうがわめこうが…
ハナ水たらして小便もらしてなりたくねえって言っても…必ず」
”大人になりたい”惣次郎はその希望を自然に歳月が叶えてくれますが、
”武士になりたい”歳三は、その希望を叶えさすのは自分しかいない。自分でどうにかしなくちゃならない。
「私」から「ぼく」に1人称が変わっている惣次郎の、歳三さんを見る目が和らいでました。
「子供」としてじゃなくて1人の「剣士」として見てくれてる、と。
ああ…でも16ページ目の惣次郎が変すぎて直視できないよう。輪郭と目がおかしいよう…(>_<)
冒頭1ページ目、「しっぷうどとう」の阿南さんと古橋を思い出して懐かしさに浸っておりました。
終了から5年か…早いなぁ。
さて、歳三さんはその後も惣次郎に稽古を挑み、流石に20回もやれば何かを得てきます。
惣次郎が突きに来るタイミングを徐々に掴んできました。
でも僅かな差で敵わないのはまだ初心者故の実力不足。
ちょっと注目したのは歳三を打ち負かした後に他の門弟達に「お相手願います」って稽古をお願いした時。
その時の表情がとても「いい子ちゃん」で、あー大人の中で気を遣ってるんだな、と。
で、懲りずに「ガキ」呼ばわりしながら、しつこく勝負を挑んでくる歳三さんを見る時に瞬時に豹変する表情が…
自分の足枷になっている「腫れ物」的部分を突っついて来る”敵”には本当に攻撃的な視線で応戦するのね惣次郎。
今週は歳三さんのセミヌードが見られて満足です(結局ソレか!!)
歳三さんいい男だねやっぱり。私は短大の卒業旅行で北海道に行ったのですが、
五稜郭にも寄りまして、その時歳三さんの写真入りテレカを購入しました。今も未使用状態です。
とりあえず「新撰組ゆかりの地」は京都と函館はクリアした…あとは多摩と会津と。
あ、私の地元・宇都宮も一応関係ありますね。宇都宮城での戦いの時に歳三さんは腰を負傷したとか。
市役所の後ろか。会社帰りに寄れますが今は”城跡”で、丘があるだけの公園になってます。
「早く大人になりたい、ならなきゃ!」と1人で稽古に熱を入れる惣次郎ですが
どうも空回り気味なのが悲しい。そんな中、門弟達の陰口・不満を聞いてしまう…
「子供相手ではやりにくい」、「迷惑」(コレ言葉にされると凹むよねぇ)、
さらに「相手は子供なんだから気を遣え」という指示は勝太さん本人からという事実。
これを聞いた瞬間の、惣次郎の表情がすごく印象的です。
気持ちの上での「負」の部分が凝縮して表に出てる。その次のページのためらった表情もいい。
ああ…でも合併号で締め切りが早くて時間がなかったのか、最後から2・3ページ前のは
ちょっと…うん、あらら?って感じで。
そんなこんなで嫌気がさして、とうとう試衛館を出て行ってしまった惣次郎。
若先生こと勝太さんと、惣次郎に20連敗中の歳三さんはこのあとどう動く…
あーーアンケート出さなきゃ!頼みますヤンサン編集部!いや、編集部さま!
せめて単行本で10巻ぐらいは楽しませて…(本気で涙目)
それから2年の月日が経ち、19歳の歳三は江戸・試衛館の近藤周助氏のもとで「天然理心流」という
剣術を学んでおりました。
「戦国時代の気概を持った剣法」として熱心に稽古に励む歳三さんですが、
師匠である近藤先生に「他流試合は禁止」とされ、更に「武士の心・死ぬ覚悟」がまだ把握できていなかったので
この2年で自分のレベルがどこまで行ってるのか・剣術において世間で自分はどのくらいの位置にいるのか
強さについて貪欲になってきております。
そして今回、沖田さん登場ーーー。
「惣次郎・12歳」。ぷくぷくして可愛いぃ。「ブルーダー」の時の13歳仁兄さんといいこの子といい、
盛田先生は「”男”になり始めの”男の子”」を描くのが上手いですね。
いつかそのぐらいの年齢の子が主人公の青春学園モノを是非。
しかしこの惣次郎、何か企んでそうな笑顔がなんともかんとも。
歳三さんも彼が腰に差してる刀で「コイツ武士の子だ」とあからさまに反応するし。
惣次郎も歳三さんにガキ扱いされて思いっきり突き喰らわすし。
歳三さんを見下ろして「今後私のことを二度と子供扱いしないでください」と
まるで「これは要請ではなく命令です」と言う某JUNE小説の某指揮者のような小生意気ぶりですが
それでも「べー」をしてしまう辺りがまさにガキ…
ああこの子が10年後にはああなってこうなってそうなるんですね
その10年の間に歳三さんとどんなやりとりがあったのか、それも楽しみです。
冒頭で「三国志」を読んで感激してウルウルする勝太さん…なんか、いいなあ。この人(笑)
そんな勝太さんをたしなめる義父、近藤周助先生は蛇食ってるし。(これ…毒抜いてあるよねもちろん)
そんな勝太さんも「武士志望」の者達の安直さに嫌気が差していて、
「戦国武将のように信念に生きる理想の武士」を語った歳三さんも
結局彼らと同レベルだったのがそれだけに残念だったのでしょう
「許せない」とまで言って執着してます。
その歳三さんといえば勝太さんを追って宮川道場を訪ねますが
勝太さんと近藤先生は歳三さんとタッチの差でちょうど江戸へと発ったところでした。
彼らを追いかける道すがら、歳三さんはある騒ぎに出くわします。
何やら旗本のボンボンが農作業用に置いてあった肥桶につまづいて肥…うんこちゃんをぶちまけてしまい、
袴の裾がうんこちゃんまみれになったのを持ち主の農民のせいにして
その農家の娘さんを袋叩きにしていたのでした。
そんな責任転嫁がかえって恥ずかしいっぷりを大きくアピールしている事にボンボン達は気付いていないし。
ギャラリーは「可哀相に」「ひでえなあ」言うけど、言うだけで奴等が怖くて止めようとする人はいないし。
殴る蹴るだけに収まらずとうとう刀まで持ち出したとき、歳三さんが動きます。
「おれの目指す武士ってのはこんな恥ずかしい奴等の集団だってのか?」とばかりに
失望、嘆き、苛立ちを胸に、真剣をかざすボンボン相手に木剣で立ち向かいます。
その武士という階級に安穏とあぐらをかいて死ぬ覚悟という心構えもなっていない
目の前のボンボンに対して恐怖を感じない歳三さんは、つまり
「目の前にいるこの情けない奴等は結局俺と同類」と見て
そんな自分を打ち破るべく、ボンボンの脳天に一撃を喰らわすのでした。
心の揺れが上手く描けてますね。若者の焦りとか苛立ちとか。
旅の途中でそんな騒ぎを目にして止めた勝太・近藤親子。歳三を見直した勝太さんですが歳三さんは
「奴等はただ脅しで真剣を抜いただけ・自分も木剣だから実際に打ち込めた・死ぬ覚悟も殺す覚悟もしてない」
と傲ったりいい気になったりすることなく客観的に冷静に答えるのでした。
そんな歳三さんを「江戸に来ないか」と誘う勝太さん。
武士への門がとうとう開かれました。
2週連続カラーとは珍しいですね。
盛田先生のカラーは、昔若かった頃の私は「男の人の唇をピンクに塗ってあるのはイヤダ」と言って
保存しておく習慣がなかったのですが(これは村上もとか先生にも共通して言える)
最近では気にならなくなってきました。
この表紙1ページ目の歳三さんの唇は自然な色ですね。
今回は絵が安定していて安心して読めました。
なんだかんだ言って結局私は盛田先生の絵が好きなんです。
さて1対1のサシで真剣にて勝負する事となった歳三氏と勇(勝太)氏。
真剣を差し出されて勝負・びびる主人公という展開は剣道漫画の時に読んだ記憶が…
武士になりたい。その思いから「まずは目の前の島崎勝太を倒せば先に進めるという自信がつく」
と言って勝負を挑むといった経緯なんですが、
歳三さんは最初木刀を差し出すんですね。お互い命までは奪わないような。
でも勝太さんは真剣でやろうと言いだします。どっちかが死にます。
「武士になる=命の奪い合いをする覚悟が出来ている」という点で歳三はまだまだ認識不足。
勝太さんのただならぬ気迫に押されて一歩も動けない歳三さん。
本気で斬るつもりでいた勝太さんはそんな歳三さんに失望して去っていきます。
「勝負とは即ち真剣勝負、真剣勝負とは命のやりとりだ」と某天才剣士も言ってましたが
武士は常に生きるか死ぬかが表裏一体である、毎日が戦いだった。
勝てば人生続行できるけど負けるイコール「死ぬ」だから。
「勝負」といって安全な木刀を出してくる時点で「コイツ甘ちゃんだな」とか密かに思ってたのかなー
でもその辺が実際人を斬った経験がある人との認識の違いですかね。
武士になるために越えるべき目標=高い壁=島崎勝太を見出した歳三さん。
心を決めた男の目の輝きを描かせたらピカ一ですな。
あ、おのぶ姉さん可愛い〜です。
「新連載って今週からじゃなかったっけ!?」
「予告じゃ確か新撰組の漫画ってなってたけど…!!??」
「おいおいジャンプのウソ予告(懐)より酷いぞ」
と一瞬のうちに色々な事が頭の中を横切り、思わず立ちすくんでしまった人は私の他に何人いるのか…
何はさておきモーニング娘。て。
一人の少女がモーニング娘。を目指してしゃかりきに頑張るサクセスストーリーに変更した訳ではなく
ちょっと無理のある例えが1ページ目から炸裂してますが……
………………これって編集側が考えたんだろうなあ……。
「冒頭でみんなが知ってる娘。に例えたら分かり易いよぉ。ウケるよぉ。」って。
まあ若い男読者が相手だからそういう風にもなってしまうのも致し方ないけど。
あ、ちなみに1コマ目の少女達はこれから娘。を目指す一般人ですので加護ちゃんやら辻ちゃんはいませんのです。
さて本題。「電光石火」の第2部始めあたりみたいな荒い線でなくて良かった。一安心。
近藤さんと土方さんは2人並べると十三郎と高村さ…ゲフン!ゲフフン!!
沖田さんは割と史実に忠実ですねー。背が高くがっしりしていて…
ただ「ヒラメ目」は流石に思うところがあったのでしょう。(苦笑)
「胸を患っていて子供好き」というとどうも「華奢で小柄で色白で、ヤオイ界隈で言うなら”受け”」な
イメージに流されがちですが(実際伊原も高校時代友達から新撰組CDを借りてそう考えてた)
この沖田さんはたくましいですね。ていうかゴツい…土方さんより10歳ぐらい上に見えたり(笑)
さて盛田先生の一番お好きな剣士・土方歳三氏ですが、
『好きすぎて上手く描けない』のでしょうか、確かに大ゴマはしっかり描けてるんですが
ところどころちょっと…歪んでたり…(^_^;)
この第1話目で通して一番うまく描けてたのが1回こっきりで消えた安吉くんだったり。
17歳の歳三は全ていい感じです。
20ページ目で新入隊士を募集してたのは娘。でいうなら「第●期生募集」みたいなもんか。はふうぅ。
私新撰組は本当に分からないのですが
厳しいですね、土方氏。他人にも自分にも。
ただ厳しいだけじゃ人はついてきませんが、それ以上の何か、「魅力」以上のものが彼にはあったのでしょう。
(タエコさん談)
『士道不覚悟』…「何も命を奪ってまでオトシマエつけなくても…」とちょっと引いてしまった私は所詮あまちゃんな現代人なのでしょうか
話は違いますが以前娘。に3人の新人が入った時のドキュメンタリーを見たんですが、
今の中学生ぐらいの子ってほんっとーーに反応薄いのねー。
振り付けの先生に「分かりましたか?」って聞かれても、ハイともイイエとも言わず
ただ3人揃ってお互いの顔を見合わせてキョロキョロするだけで。
そんなんじゃ有無を言わさず「士道不覚悟」だぞ〜
まだ子供だからしょうがないけど一応これからプロとして「お金を貰う」身なんだからさあ…
話を元に。
土方氏の過去回想を含めてこれから彼らが辿る道を盛田先生はどう描いてくれるのでしょうか。
まだ青い彼らが進んでいく道がどう作られていくのか楽しみです。